いつもありがとう。
正社員から扶養内パートになった。
私の収入は半分程になる。
そんな中での不妊治療
子供が出来ればお金もいる。
だから出来るだけ節約を意識していかなければならない。
今のパートも、もっと慎重に選べば良かったと少し後悔している。
もっと“妊娠しても、暫く続けられそうな仕事”を探せば良かった。
けれども本心では
妊娠後のつわりや体調の変化で、職場や他のスタッフに迷惑をかけてしまうのだけは避けたくて。
自身の年齢的なことも含めて、もしも念願の赤ちゃんが授かれたなら
無理だけはしたくない。
世の中には、出産直前までバリバリ働く ワーママさん達が数多くいるのは知っている。
私の高校時代からの友人もその1人だ。
正社員でバリバリ働きながら、3人の子供を育てている(勿論 職場が理解ある環境であっったり、親御さんの協力もあったみたいだが)。
そんなワーママさん達には、尊敬の念しかない。
だから甘えだと言われてしまうのは分かっている。
経済的にも、決して余裕があるわけではない。
夫の奨学金の返済もあり、私が働きに出なければ 毎月赤字になるのは明らかだ。
けれども、辛い不妊治療の末
もしも無事に授かることが出来たとしたなら。
周りに気を遣わずに、人生初の(これまた辛いであろう)妊娠期間を ゆっくり楽しみたい。
私は、昔から一点集中型だった。
やや神経質なのかも知れない。
不安や、それに伴うストレスを強く感じやすい。
医学的には、こういう人のことを “不安神経症”と呼ぶのだろう。
だから少しでも不安を和らげる為
今から節約を頑張って、少しでもお金を貯めておこう。
まだ全然、微々たる金額だけれども
親には頼れない。
育児も金銭的支援も。
自分達だけで何とかしなければ。
その初めの1歩として、まずは私のお小遣いを無くしてみた。
普段からあまり外に遊びに出るタイプではない。
完全なインドア派。
YouTubeとNetflix、Amazonプライムさえあれば生きていける(月1500円ほどかかってしまうが)。
生理用品やスキンケア用品なども、比較的安価なものに変えてみた。
友人とのランチ会なども、年に数回あるだけだ。
だから最低限必要な時に、最低限必要な分だけ貰えたらそれで十分。
これまで1人あたり3万円ずつ(夫婦で6万円)だったお小遣いが、大幅に節約出来る。
更に それまで社員食堂を利用していた夫に、手作りのお弁当を持たせることにした。
お小遣いから捻出していたお昼(夜食)代を浮かして、月3万円だったお小遣いを 2万円にして貰った。
夫の協力に感謝しかない。
世の中には、「お昼はその日好きなものを自分で選んで食べたい」と考える男の人も多くいることだろう。
私は自分の収入減に申し訳なさを感じながら
「夜勤の日はおにぎりとかの方が良いかな?」
「昨日のお弁当で足りた?」
「レンジやポットはいつでも使えるの?」など
初めてのお弁当作りに、色々と夫にリサーチしながら 出来る限り満足して貰えるよう努めた。
料理スキルもそこまで高くはないので、前日の残りにウィンナーや卵焼き、副菜としてサラダや即席のスープなど
本当に簡単でシンプルなお弁当だ。
せめてもっと手の込んだ、お洒落で可愛らしいお弁当が作れたら…
世の中のお弁当事情をネットで調べては、とてもじゃないが自分には出来そうにない と肩を落とした。
そんなある日、夫から
「お弁当、本当に助かってるよ」
「勤務帯によっては、休憩時間に食堂が閉まってたりするから」
「お弁当があれば、どの時間に休憩が入っても食べられる」
と 何気なく言われた。
とても嬉しかった。
特別手の込んだお弁当でなくても、そんな風に思ってくれて。
それを言葉にしてくれて。
本当に嬉しくて。
思わず涙が出そうになるくらい。
申し訳なさを感じて 縮こまっていた私の心が、少し救われた気がした。
ああ、私はこの人と結婚出来て
本当に幸せ者だ。
これからもこの人の為に頑張ろう。
無理に背伸びなんかしなくてもいい。
自分の出来る範囲で支えていこう。
毎日文句のひとつも言わず、私の拙い手料理を食べてくれて
家事も率先して手伝ってくれる。
これまで言い争いみたいになったことはあっても、いつも私が先にイライラしていたのが原因だった。
優しい夫。
マイペースで、少し不器用な所もあるかも知れない。
けれども、いつも穏やかで
私の味方でいてくれる。
子供を授かるまでの間、この2人だけの時間を大事にしよう。
今だけは、思いっきり甘えよう。
辛い時も 悲しい時も
楽しい時も 嬉しい時も
いつも仲良しで
この手をしっかり繋いでいよう。
心から
いつもありがとう。