
ただの日記。【私の課題】
今日、1ヶ月半お世話になったパート先に、クリーニングに出していた制服を返しに行った。
小さい菓子折りと一緒に。
本当は、先に銀行窓口にも行きたかったのだが
“パート先のお店が忙しくない時間”を意識しすぎて、窓口業務が15時までという事をすっかり失念してしまっていた。
シャッターの下りた銀行前で、ハッとして営業時間の表示を探してみたが見当たらず。
スマホで検索し、思わず「マジか」と一人声に出して呟いてしまった。
少しガッカリはしたものの、急ぎの用事でもなければ
通り道の道路を反対側に渡っただけだったので、そんなに“折角来たのに感”はなく
すぐに「しゃーない」「ま、いっか」と当初の予定通り、クリーニング店へと制服を受け取りに向かった。
その途中、ふとある事に気付く。
職場への返却用なので、制服を入れる為予め用意していた紙袋があったのだが。
どこまでも鈍臭い私は、まさかのそれを持って出るのを忘れていたのだ。
クリーニング屋さんでも袋は買えるかも知れない。
けれども紙袋だろうか?
ビニール袋のような気もする。
それがダメだ、と言う訳ではないが
職場へ返却するのに、なんとなく紙袋の方が丁寧な(見栄えが良い)気がする。
元々途中で菓子折を買う予定だったので、その際に急遽ダメ元で「この紙袋、もう1枚頂けませんか?」と店員さんにお願いしてみた。
勿論お金を支払うつもりだったが、店員さんは何の疑いもなく「お渡し用、という事ですね」と既に菓子折の入った紙袋に、もう一枚追加で 畳んだままの紙袋を入れてくれる。
お店によっては、こちらからお願いしなくても「入れておきますね」と用意してくれる所もあるが
そのお店は違うようだったので、少し罪悪感も感じながら
そこは迷いなく「はい」と答えた。
店員さんゴメンなさい。
ありがとうございます。
袋のサイズ的に入るか不安だったが、そこはクリーニング屋のおばちゃんが頑張って入れてくれた。
むしろ丁度すぎるくらいピッタリサイズだ。
余裕はあまり無い。
これ以上ピチピチだとかえって不恰好だっただろう。
かと言ってあまり大きすぎても邪魔なだけなので、ギリギリ丁度良い感じだ。
そのままクリーニング屋さんに隣接してあるスーパーで少し買い物をして、帰り道にある職場へと向かう。
緊張する。
店主や他のスタッフの皆(御局様と付き人以外)は、良い人達ばかりで。
制服の返却もそんなに臆する事なんてない筈だった。
だからこそ申し訳ない気持ちと、短いながらも 最後まで変わらず指導して下さった社員さん達への感謝の気持ちも兼ねて
少しでもと菓子折を用意した。
けれども、実際辞めた当時の私の心境は
一言で言うと“逃げ出したい”に近かったと思う。
それは体力的にも、精神的にも。
トラウマに近いのかも知れない。
スーパーで御局様に似たような人を見付けると 思わず緊張してしまったり。
お店自体にマイナスのイメージが強すぎて。
前を通るだけでも、なんだか嫌な気持ちが蘇ってくる。
「きっとあの2人、私が辞めた後もボロクソに言ってるんだろうな」とか
良くしてくれた人達も、実際それは建前で。
「本心では私の事を“すぐ逃げ出した奴”と思ってるんだろうな」とか
変に想像(妄想)してしまって。
上手く言葉に表現出来ないけれど、とにかく“嫌なモヤモヤ”が心の中で大きくなる感じ。
でも、これさえクリア出来れば
本当に終われる。
後は楽になれる、気がする。
トラウマに近い苦い記憶も、その内忘れられる、気がする。
根拠はないが、とにかく大人として しっかりケジメを付けなければ。
思い切ってお店の中へ足を踏み入れる。
「すみません」と声をかけてみた。
対応してくれたのは、ホールスタッフの中でも 一番愛想の良さそうな人だった。
制服と菓子折を渡し、「短い間でしたがお世話になりました」と挨拶をする。
愛想良く受け取ってくれた。
お店を後にする。
終わった。
これでやっと、全部終わったのだ。
それまでずっと重い気持ちを抱えながら歩いていた、お店からの帰り道。
同じ道を歩いているはずなのに
今日、初めて心が軽く感じた。
あとの課題はハローワーク通いだけ。
あの独特な雰囲気があまり好きではない。
仕組みもよく理解出来ていない。
これに慣れる日は来るのだろうか。
勿論不妊治療もだが、これは課題ではなく“自分が希望して”取り組んでいる。
病院には何度も通っているので、雰囲気にも慣れた。
結果が出ない事はストレスだが
それはどうしようもない。
分かっていて始めた事だ。
それよりも、私にとって 新しい事への挑戦の方がストレスに感じてしまう。
手続きの際に貰った分厚い資料。
ぼちぼち目を通さねば…
ひとつ終わるとまたひとつ。
次々に降り掛かる
私の課題。
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