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【京都の駒札52】鎌達稲荷神社(けんたついなりじんじゃ)

 当神社は和銅わどう四年元明天皇げんめいてんのうの御時(西暦七一一)の御鎮座とされるが、御神鏡ごしんきょうの記録によると、仏教伝来(西暦五三七)の頃(飛鳥時代)の御鎮座とされ、伏見稲荷大社よりも古く、元稲荷とも伝えられている。
 平安朝以降、元天文家で陰陽師であった安倍晴明あべのせいめいが子孫、安倍あべ土御門つちみかど家の祭祀にして、平安朝及び人民に利益を施し、天下泰平・五穀ごこく成就じょうじゅを祈願したと伝えられている。御祭神の主神は、倉稲魂大神うがのみたまのおおかみ猿田彦大神さるたひこのおおかみである。
 倉稲魂大神は、五穀をはじめ衣食住及び商工業繁栄の神と敬われ、よろず生業なりわいに福利を授け給ういわゆる開運の神である。
 猿田彦大神は、天孫瓊々杵尊てんそんににぎのみことが御降臨の時、道案内された神で、広く人事を良きに導き給う神であり、家内安泰・交通導きの神である。主神二柱の鎌達様御信仰御利益由来には、幸運・勝負運を招き、奇蹟を生む神様の御霊験ありと敬われている。

2022年1月6日撮影


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