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【京都の駒札㊶】首途八幡宮(かどではちまんぐう)

 宇佐うさ神宮(大分県宇佐市にある八幡宮の総本宮)から八幡大神を勧請したのが始まりと伝えられ、誉田ほんだ別尊わけのみこと応神おうじん天皇)、比咩ひめ大神おおかみ息長帯おきながたらし姫命ひめのみこと神功皇后じんぐうこうごう)を祭神とする。
 もとの名を「内野うちの八幡宮はちまんぐう」といい、平安京の大内裏だいだいり(皇居や官庁があった場所)の北東に位置したため、王城鎮護の神とされた。
 かって、この地には奥州(東北地方)で産出される金を京で商うことを生業としていた金売かねうり吉次きちじの屋敷があったと伝えられ、みなもとの義経よしつね(牛若丸)は奥州平泉に赴く際に、吉次の助けを得て、ここで道中の安全を祈願して出発したといわれている。「首途かどで」とは、「出発」を意味し、この由緒により「首途八幡宮」と呼ばれるようになった。
 このことから、特に旅立ち、旅行安全の神として信仰を集めている。

2011年9月25日撮影


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