OD、あるいはPOTS、起立性調節障害について

前回の「自律神経失調症」に続いて、今回はODについてです。
ODと言っても精神医療ユーザーなどが言うオーバードーズ(Over Doses:過量服薬)ではありません。
起立性調節障害(OD:Orthostatic Dysregulation)です。
POTS:Postural Orthostatic Tachycardia Syndromeという表現もあるようです。
個人的には、POTSの方が病態を表しているし、症候群だし、紛らわしくないし、
で、良い呼び方なのではないかと思ってます。
と言って、紛らわしさを面白がってネタにしたりしてしまいますが。
 

|まずはまともな説明|
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起立性調節障害(Postural Orthostatic Tachycardia Syndrome, POTS)は、主に立ち上がったり長時間立っている際に、心拍数が異常に上昇し、めまいや倒れることがある症候群です。これは、自律神経が血圧や心拍数をコントロールするのに問題があるため起こります。主な症状としてはめまい、倦怠感、頭痛、集中力の低下などの症状が現れます。
これは自律神経の調節異常に起因しており、血液の適切な循環が保たれないことが特徴的です。
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|思春期の子供がなる|
起立性調節障害は小学校高学年から中学生くらいの思春期に差し掛かる思春期に差し掛かった子供に対してつけられる病名です。
朝、起き抜けに体調不良で登校できない、といういわゆる「不登校問題」に関連して診断されてきます。
一説によれば、学童の10%程度がなるという主張もあります。
 

|起立性調節障害=自律神経失調症|
誤解を恐れずに言えば、「起立性調節障害」は小児科用語です。
調べてみると、「大人でも起立性調節障害は起きる」とされているようですが、
私は寡聞にして大人の起立性調節障害には出会ったことがありません。
整理してみると、「起立性調節障害=自律神経失調症」なんだと思います。
精神的な不調に対してなんとなくつけるのではない方の、ホンモノの自律神経失調症です。
と言って、私以外にはっきりとそう言い切っている医者に巡り合ったことはないんですが、、、
 

|支持的なサポートのために。ブックガイド| 
さて、起立性調節障害は不登校の一因となります。
「怠けだ、気合いが足りない!」ではうまくなく、正しく理解して支持的なサポートが大切だとされています。
 
そのために大事なのは回復していく道筋へのイメージ、ということで、
マンガで解説本が出ています。
マンガ 脱・「不登校」 (起立性調節障害(OD)克服と「だいじょうぶ感」をはぐくむ)
www.amazon.co.jp/dp/4908555214

マンガ 脱・「不登校」2 (起立性調節障害(OD):長期化する「OD複合型」への対応)
www.amazon.co.jp/dp/4908555559

マンガ 脱・「不登校」3 (起立性調節障害(OD):特性を認め合う「おたがいさま」のまなざし)
www.amazon.co.jp/dp/4908555567

3冊シリーズはちょっとふくらまし過ぎでは、と思わないでもないですが、
子どもさんにどう接したらよいか悩む親御さんにはお勧めできる良い本だと思います。

今回はODあるいはPOTS、起立性調節障害についてでした。

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