「あの時挑戦しなかった」という後悔の方が怖かった。三井不動産からスタートアップのエイジレスに転職した20代のキャリア選択のリアル
株式会社エイジレスは「年齢によるしがらみをなくす」をコンセプトに、誰もが何歳でも挑戦・何歳でも活躍できる社会を目指すスタートアップ企業です。
人材紹介事業経験を経て現在採用担当として活躍している橋本元樹に、前回のインタビューではエイジレスへのジョインのきっかけと実際の仕事の様子を中心に伺いました。
今回は大手企業とスタートアップ、それぞれの魅力を肌で感じてきたなかで、どのようにキャリアを選択してきたかの裏側と、大手とスタートアップそれぞれの違いについて独自の目線で語ってもらいました。
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大手企業でもやりがいはある
───改めて三井不動産を選んだ理由と、入社時に期待していたことを教えてください。
不動産ビジネスへの興味が最大の理由でした。高校生の時に地元の駅前施設が一気に再開発されて、街自体が大きく変わったんです。空間や建築が人々に与えるインパクトの大きさを実感して、不動産ビジネスに興味を持ちました。
また、自身のリーダーシップ経験を活かせる場だと考えました。大学時代にさまざまな部活動や行事でリーダーを務める機会が多くあったんです。
組織のトップに立って物事を進めていくことにやりがいを感じていたので、不動産業界の中でもプロジェクトリーダーのような役割を担えるデベロッパーとして三井不動産を選びました。
入社時は、大規模なプロジェクトに携わり、社会にインパクトを与えられる仕事ができるのではないかと期待に胸を膨らませていました。
───実際の仕事内容はいかがでしたか?
法人営業部署に配属され、三井不動産グループ全体の事業機会を獲得することがミッションでした。約30社のエンタープライズ企業をクライアントとして担当し、日々新しいビジネスの可能性を探り続けていました。
例えば、自動車メーカーの電気自動車の実証実験の場としてグループが保有する場を提供したり、クライアントが持つアセット×会社が持つアセットで新規事業や新たなスキームを検討したり、時にはサッカー協会と協力してワールドカップの際にサッカーで街を盛り上げる企画に携わったりしました。
エンタープライズセールスを学びながら不動産に限らず、常に0ベースで新たな事業機会を模索し続ける非常に貴重な経験をさせていただきました。
期待通りに大規模なプロジェクトに関わることができていましたし、上司の方も尊敬できる方でしたので、やりがいは十分にありました。
今でも三井不動産は大好きな会社です。
「自分の仕事」としての手触り感がないことに気づいた
───そんな中、エイジレスへの転職を決意されたそうですね。きっかけは何だったのでしょうか?
はい。1年目が終わった時に、自分のことを振り返る機会がありました。
非常にやりがいがあり、成長できた環境であったものの、自分が目指すべき方向へ近づいているのかとモヤモヤしていました。
冷静に考えてみると、規模が大きすぎて自分の仕事としての手触り感を持てていないことに気づきました。そもそも不動産をビジネスにすることに、本当に興味があるのかという疑問も湧いてきました。
また、私の家系は祖父は自営業、父は10年前に高校の友人と新たにビジネスを始めるなど一般のサラリーマン家系ではありません。
そんな中、私も幼いころから独立し、世の中で自分が違和感をもった社会課題の解決に取り組みたいという野心は持っていました。
そんな時に、YouTubeで小出さんの動画を見る機会があって。全く別の環境に飛び込んだら、自分の目指すべき像に近づけるのではと思ったんです。
───エイジレスを選んだ理由を教えてください。
正直、HR業界自体への興味は当時はそこまでありませんでした。ただ、今後の人口動態を考えた時に合理的なビジネスモデルだと感じましたし、エイジレスというコンセプト自体が広いので、今後さまざまな領域に展開できる可能性を感じました。
また、小出さんの人柄にも惹かれました。自分とは真逆のタイプで、新しい刺激が得られると思ったんです。
───転職時に不安はなかったのでしょうか?
不安はありませんでした。むしろ、三井不動産に残り続けて、「あの時挑戦しなかった」という後悔の方が怖かったです。また、仮にそのまま働いていて牙を抜かれ、起業したいという思いが薄れていくことの方が恐ろしかったんです。
それに、最悪の場合でも、また大手企業に戻ることはできると考えていました。1年か2年、思い切ってチャレンジしてみようという気持ちでした。
大手とスタートアップの違いは「仕事の進め方と意思決定のスピード」
───実際に入社してみて、大手企業とスタートアップの違いを感じた点はありますか?
最も大きな違いは、意思決定のスピードと仕事の進め方ですね。
エイジレスの意思決定のスピードは段違いに早いです。さらに、自分が上司に相談なしで意思決定できる裁量も大きい。
例えば、投資判断一つとっても全然違います。大企業なら200万円程度の発注でも複数のプロセスが発生しますが、今は隣に座っている役員陣に説明して納得してもらえれば即決です。
そもそも会社のフェーズ、ビジネスモデルが違いますから意思決定スピードが異なることは当たり前ですが、物事をスピード感持って進めたい身からすると楽しいです。
また、仕事の進め方としても基本自分から課題を特定し、それを解決するための打ち手を考え役員へ提案する。その際に経営的観点での不足点をFBいただける。
一定の裁量の中で自走することが好きな私からすると、経営視点を身に着けるための成長環境だと感じております。
スタートアップで働く魅力は会社の成長過程を間近で見られること
───スタートアップで働く魅力はどんなところにありますか?
やはり、会社の成長過程を間近で見られることですね。
会社が成長する過程で、どういった課題が出てくるのか、どのポイントを抑えることで事業計画通り、もしくは計画を超えた成長ができるのかを肌で感じられます。特に将来起業を考えている人にとっては、非常に貴重な経験になると思います。
それから、自分がこれをやりたい、これが課題だと思うことがあれば、基本的に任せてもらえる環境です。主体性を持って仕事に取り組める点も魅力だと感じています。
───大手企業の安定性と比較して、エイジレスの将来性や安定性をどのように評価していますか?
私の中での安定の定義は、単に現状維持ではなく、「安定的に成長し続ける」ことだと考えています。
その観点から見ると、前職と比較して、エイジレスの今後10年の安定成長率は高いと感じています。(スタートアップなので当たり前ですが、、。)
エイジレスはすでに確立されたHRのビジネスモデルであり、かつ日本の人口動態推移および成長産業に位置するエンタープライズの企業開拓も3期目でかなりできている状況ですので、将来的にも安定成長が見込めると考えております。
また今後、HR領域での成長に加えて、他の領域にも展開する可能性があります。エイジレスというコンセプト自体が広いので、立ち上げ・拡大フェーズということも相まってより高い成長が見込めると考えています。
一方私は、大手企業の安定とは異なり、これから大きく動く市場で0からスケールアップさせ、安定成長を目指すビジネスを経験したいという思いが強くあります。
今お話した、エイジレスの成長および自身の思いから魅力的な環境だと評価しております。
───スタートアップ特有のリスクについてはどう考えていますか?
よく聞かれるポイントだと思いますが、正直あまり気にしていません。むしろ、その企業がどの領域で事業を展開しているか、そして経営陣のメンバーがどういう人たちかを重視しています。
投資家的な視点で見ているかもしれませんが(笑)
自分が成長できる環境かどうか、飛び込む価値があるかどうかを判断しています。エイジレスを選んだのも、そういった観点からです。
───エイジレスでの経験は、将来の起業につながると思いますか?
非常につながると思っています。
特にこの会社の経営陣の考え方として素晴らしいと感じているのは、日々の数値管理を全員が一目で分かるようにし、問題にすぐ気づける仕組みを作っていることです。
また、日々の意思決定をどのように行っているのかを身近に感じながら働ける点は日々勉強になります。
───最後に、大手企業からスタートアップへの転職を考えている方へアドバイスをお願いします。
私は、少しでも興味があるなら飛び込んでみればいいと思っています。結局、やってみないとわからないことが多いですし、仮に合わなかったとしても、大手企業に戻ることもできます。
加えて、絶対にこうしなければいけないという正解はないと思います。自分がどういうキャリアを歩みたいかによって、選択は変わってきますし。
とにかくまずは行動してみることが大切だと考えています。気軽にスタートアップの人々と話をしてみるのもいいですね。そういった行動を通じて、自分の気持ちや考えが変わっていくかもしれません。
少しでも興味があれば、まずは一歩踏み出してみることをおすすめします。
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