過去の私の作品㉖

あなたは遠くで
微笑みながら
私が来るのを待っている
その微笑みは、
あまりにも、穏やかで
優しくて痛い位に眩しくて…。
「やっぱりかぁ」
あなたに触れることが
できないとわかっていても、
もがくように手を伸ばす私
どんなに走っても、
手を伸ばしても
あなたは遠くに行ってしまう
いつも微笑むばかりで
声さえも届かない聴こえない
あなたの肌に触れ
あなたの温もりを感じたい
言葉として聞くことができないなら
心に耳を押し当てて
あなたの思いを聞いてみたい
私の声を伝えることができないのなら
あなたの手のひらに
私の思いを綴りたい
遠くのあなたに
思いを伝えられぬまま
目が覚め
夢がとけていく


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