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私の過去の作品⑰

私を包む青白い嘘の煙…。
苦くて硬くて重たい煙。
いくらこの煙をまとっても自分をごまかすことができなかった。
嘘すら消えてなくならなかった…。
心が少し縮こまるのを感じ、それが大人になったことのように勘違いしていた。
指先や唇に感じる熱感を温もりだと思いたかった。鼻にくるツンとした匂いから誰かを感じたかったのかもしれない…。
火をつけてから消すまでのリズムにも似た動作から、自分を表現できると思ってた…。
散々甘えてしまっていたのに、
結局、やっぱり好きになれなかった…。


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