運転免許
運転免許取得日の思い出
この時期になると思い出すのが、運転免許取得日の事。今はどうかわからないが、私が高校生の頃は自由登校にならないと自動車学校には行ってはならない決まりだった。まぁ〜、就職先の研修等のスケジュールの関係で、ルールなんて言ってられず、学校の目を盗んで通う人も少なくなかったが、私は、就職先のスケジュールより、父親の機嫌が気になり、顔色を伺いながら、いつ切り出そうと悩んでいた。すると父親の方がしびれをきらして「就職先の研修もあるんだから、早めに自動車学校に行きなさい。」と言われてしまい、拍子抜けした。
案の定、会社の研修日までに、免許取得ができない事がわかり、入社日に上司にその旨を伝え、早速叱られた。その日から暫くは、電車で通う事となり会社も、私のスケジュールに気を使い、会社も、私も不便な時間が続いた。
私が就職して初めての休日を迎える3日ほど前に、会社から「○日の休みは、免許センターに行き、免許取得してきなさい。もし落ちたら、クビだぞ!!!」と冗談めいた言い方で脅された。^^;💧💧💧
免許取得のための試験当日。なんと会社の課長が、免許センターまで送迎してくれた。行きは、私の集中力を思ってか、言葉少なにでも一言「上司はあんな事言ってたけど、何度でも受けれるし、落ちてもクビになんてしないから安心して受けなさい。」と穏やかに言ってくれた。
仕事の合間に試験勉強していた事もあり、合格!!!
兎にも角にもホッとした。
帰りは「取れてよかった。」と課長もホッとした表情をした後、帰りの車の中は、上司の顔になり、社会人としての心構えや、仕事やお客様との向き合い方等、研修を受けているみたいだった。。。
その中で「実穂ちゃんは、今までも、きっと自分が想していた以上の経験をして大変だったかもしれないね。でも、社会人として生きていくと、今まで以上の経験をする事になると思う。そんな時は一人で悩まず、誰かに相談しなさい。会社にいる私達にでも大丈夫だから。」それを言われた時、面接の時に泣き崩れた事を思い出した。
「今までで一番辛かった事は?」と聞かれ、両親が離婚してからの事を一気に思い出し、言葉より涙が溢れ、面接中に立っていられなくなるほど泣き崩れてしまった。(落ちたと思ったら受かってしまった。)
その半年後、家族の問題が起き、多くの方の力をお借りすることとなる。その中でも会社の上司に助けられ、新しい環境で生活することになる。
あの頃、誰かの力を借りなければ生きれない境遇を情けないとか、悔しいと嘆いてばかりいたけれど、今ならわかる。
私は、普通の人が中々しないような経験や体験をする辛い境遇ではあったが、こんな風に、いつも誰かが、私をサポートしてくれて、応援してくれて、支え、励まされたから生きてこられたと。
あの時の車内研修での上司の言葉は温かく、優しく頼りがいのある支えとなった。