私の仕事
私はリンパケアのセラピスト
私は、今、リンパケアのセラピストを仕事としている。資格を取るための勉強を始め、モデルを募るようになり、その時から今日まで5年と言う月日を過ごしてきた。
ただ。どうして、私は今、セラピストをしているのか?きっかけが無かったわけではないし、誰かから促されたわけでもない。自分で決めて、自分で勉強しようと決意し、スクールに通い学び、資格を取得し、今に至る。
でも、10年前の私に「あなたは将来セラピストして、たくさんの方を癒やす仕事をするんだよ!」なんて言っても「えっ?まさか?嘘でしょ?」と信じてもらえないかもしれない。。。人の身体に触れる仕事なんて怖いとさえ思っていたし、コミュニケーションも苦手な私が自宅で一人でサロンを。。。と、その位、信じられない現実を過ごしている。
父とのコミュニケーションは首のマッサージ
この仕事を始め、お店のホームページを作り、その中で思い出話を書きながら思い出した事がある。
私は、両親に甘えることが苦手な子どもだった。父は、サービス系の職場で働いており、朝早くから夜遅くまで、休日も平日だったので、あまり関わることができなかった。
しかも、父は無口で感情を表に出さない人で、しつけに厳しく、時々ピシッと叱られた。
そんな父が怖く感じていた。
ある日、私は頭痛が辛く、茶の間のテーブルに頭を伏せてじっとしていた。すると、後ろから首の方にスーッと長い指の手が触れた。「お父さん?」そう思って少し緊張したが、そのまま首から肩、後頭部をマッサージしてもらい、頭を起こさせ、こめかみをマッサージした後、肩と首全体を温かい手で覆われ手のぬくもりで温かさと安心感を感じ、ホッとしてそのまま眠ってしまった。
回数は多くはなかったが、今でもあの温かい手の感覚、マッサージの気持ちよさや安心感ははっきり思い出す。私にとってあれは、父との大切なコミュニケーションの時間だった。
このサロンを始め、ホームページを作らなかったら、思い出せずにいたかもしれないし、この小さい頃の思い出が、今の私の仕事のルーツなのかもしれない。
たくさんの助けを受けて今がある
私は、この仕事を始めるに当たって多くの方に助けてもらって今に至る。
資格取得の際、先生から「たくさんの人の身体に触れる事が一番の勉強!」と言われ、次回の講習までに10人の人にモデルになってもらい、勉強してきなさい!と毎回言われた。この時、私は、給料のいい、派遣の仕事をしており、大きな工場にいたので、働く仲間に声をかけまくり、モデルになってもらった。
他にも、友人の農家の方がマルシェで出店する際、「隣でマッサージ体験を無料でやってみては?」と提案してもらい何度も行かせてもらった。更に、本来、この資格は、受講する殆どの方が3ヶ月程で取得するらしいのだが、私は、講習料の支払いを分割にしてもらう関係で、なんと1年3ヶ月もかけて資格取得させてもらったのだ。約4倍も多くの時間をかけさせてもらえたのは、先生のおかげだし、この間、毎回、10人のモデルをクリアできたのは、仲間の方々のおかげだ。
こののんびり資格取得はタップリ勉強できただけでなく、今もお客様として来てくださる方との関係作りにもなったし、とにかくたくさんの手技を始めとする勉強や、お店作り、サービスとは?と言う基本的な学びもさせてもらい、今のサロン運営に大きく影響していて、とても有り難い財産となっている。
この経験は、「回り道は、悪い事ではなく、歩く道の周りの景色をゆっくり楽しむための大切な時間なのだ」と今後の私の学びにも通ずる気付きに繋がっていったように思う。
そして、施術を始める上で必須の施術用ベッド!!!
これも思いもかけない方が「仕事場に施術用ベッド置いてるんだけど、捨てるの勿体無いからもらってくれない?」とお声がけいただいた。流石にタダではもらえず、「お金払います」と言ったら「じゃあ、3,000円で」と。この手のベッドは買うと30,000円以上するのだが、その10/1で手に入れてしまった。
そしてこのベッドが来てくれてから、勉強中のモデルさん達も施術を喜んで受けてくれるようになったし、何より、私のやる気スイッチが入り、家の片付け、部屋の模様替え、施術の勉強とサクサク行動し始めた。
こうして色んな方のお力添えのおかげで、今、自宅サロンでリンパケアの施術ができている。
恥ずかしいが夢がある
このサロンを始める時に、漠然とだが夢を持った。それがお店を持つという事。この自宅サロンはもう既にお店なのだが、サロン専用でお客様が気軽にふわっと立ち寄れる様なお店を持つのが今の夢。お店を持ちたいと思った時に「三角屋根の木造の小さな建物が浮かび、室内には、薪ストーブが置かれ、リビングにはカウンターキッチンがあり、簡易的なドリンクバーのようなお茶やコーヒーを好きなだけ楽しめ、大きなテーブルの近くに木製の椅子と心地良いソファがある。施術ルームが2部屋、奥にはパントリーとランドリールーム、2階には事務所兼休憩室」と言った映像が浮かぶのだ。と書いていて少し恥ずかしい。。。
今は、まだこの仕事だけで食べていくことは難しい。でも、本当に少しずつだが、確実にお客様が増え、1ヶ月に施術をする時間も増えてきている。いつか、この映像に浮かぶ夢のお店を作りたい!!!あ〜!!!書いていてワクワクしてきた。書き終えて、またのんびり妄想の世界に浸ろうとしよう( *¯ ꒳¯*)ムフフ