受験生とのんきな父
中学受験において、我が家では夫はノータッチが原則でしたが、
受験日が本命校から併願校と4日連続になったため、3日目の付き添いは
夫に頼みました。
夫は有給休暇を取り、いざ付き添い。
秋に現地で模試があった際に夫が連れて行ったのでちょうどよかったです。
本命校は自宅から近場でしたが3日目併願校は唯一遠方。
夫に代わってもらい助かりました。
さて、夫。
受験生を送りこんだ後、早朝にひとり慣れない地に放り出されてどうしたか。
「近くに映画館があったから、映画見てん」
ほほ~我が子が一生懸命受験中に映画とな?
何見たん?
「翔んで埼玉。あれは一人で見たらあかんわ~誰かと一緒に笑いながら
観たいやつやわ~」
と非常にのんきな答え。
まあ、待ってる間に親ができる事なんてないですし、空き時間の有効活用でよかったのでしょう。
受験付き添いをしたことは会社でも知られており、翌日出勤した際には、待ってる間何をしていたのですか?と聞かれたとか。
正直に「翔んで埼玉」を観てたと答え、息子さんががんばってる中、ひどい!!と避難轟轟だったそうな。
我が家の受験期において、のんきな夫の存在はとても救いでした。
繊細な次男がのんきな父とタッグを組んで一年間過ごしました。
のびのびできたと思います。
のんきなお父さんのお陰でピリピリした雰囲気とは無縁で過ごせました。
優しいのが取り柄の夫。
一年間私の愚痴、文句をうんうんと聞いてくれました。
そして私にひたすら甘いものを差し入れてくれました。
Rodda’sのマフィン、Topsのチョコケーキ、ダニエルのカヌレ…。
そして春になりまた遠くへ転勤していきました。
ああ。差し入れが恋しい。