『無人島のディーバ』強く願えばいつか叶う。意外な方法で。
最近見た『無人島のディーバ』が最高に良かった。第一印象とは全く違う内容で、心に刺さりまくったので感想を書いてみたいと思う。
■見ようと思ったきっかけ。
韓国ドラマ大好きな私、Netflixでの視聴が基本で、常に何かしらのドラマを見ていないと落ち着かない。『無人島のディーバ』はおすすめに出てきていたし、面白いって聞くし、パク・ウンビンちゃんが出ているから良いドラマのだろうなと、気になりつつも、サムネイル的に、「無人島で女子達がワイワイしてるのかな?」みたいな印象でなんとなく見る気にはなれずで流していた。その前に11月で配信終了と聞きつけて一気見した『恋のゴールドメダル』(これもめっちゃ良かった)や、『ジェジュンオンザロード』(やっぱり好き)。見ていたドラマを見終わると、その穴を埋めるように何か見たくなるのだけど、次に見たいものが特になく、なんとなく、『無人島のディーバ』が目に入り、なんとなく再生してみた。
■出演者が、最高。
・主演のパク・ウンビンちゃん…何?歌良すぎない??
アフレコではなく実際に歌っているらしいのだけど、普通に歌唱力半端なくて感動するし、歌のシーンだけでも泣いてしまう。なんだろう、美しい歌声なんだけど迫力もある歌声なんだよな。本人が本当に歌っているというのがより真実味を増して感動を呼ぶのだと思う。
・中学時代から大人への移行の違和感のなさに没入感増す。
このドラマの序盤は中学時代から始まって、結構しっかり話があるのだけど、子役のふたりの演技がまた最高だしなんとも愛着が生まれて、もうこの時点でかなり感情移入してしまっていた。
大人になった後って、「まあ似てなくもないかな~」ていう感じになりがちだけど、なんか似てるの。顔自体が似てるかどうかは見る人によるかもしれないんだけど、特にギホがもう、顔っていうよりも雰囲気とかちょっとした動きとか話し方が似ていて、「あ…大人になったギホがいる…!」ってそこにも感動した。
・その他の登場人物も皆よい。
ギホ兄(推し!)も味があったし、ムンランジュオンニはもう本当に人間味があってカッコいいし、パパの優しさも温かすぎるし社長も…!
皆色んな形の愛情に溢れていて、全キャラに愛着がわきにわいて忙しかった。
■ドラマを通して考えたこと。
・自分を優先するのは悪で、他人を優先するのは自己犠牲?
登場人物たちそれぞれに、自分を優先するのか大事な人を優先するのかって、葛藤する場面がよく出てくるのだけど、本当に考えさせられた。
相手を優先するって、自己犠牲のようにも思うし、反対に自分を優先すると相手を大事にしていないような気がしてしまったりする。
だけど、それってものすごく短期的な視点で、別に自己犠牲でも相手を大事にしないことでもないのだと思った。長い人生の中で、相手を優先すべきタイミングもあれば、自分を優先すべき時もあって当然だからだ。
どっちを取るか選ばなくてはならなくなって、自分を取ったからと言って、相手を切り捨てるわけじゃないんだよな。
・自分を信頼していれば、自分も大切な人も大事にできる。
ドラマの中で、モクハが歌手デビューにおいてとても大事な機会をランジュに譲るというシーンがあったのだけど、一瞬誰もがなぜ譲るのか⁉と理解できずにいたと思う。だけどモクハがそうした裏には、自分への信頼もしくは信頼するという覚悟を持っているからだと思った。
そもそも「決めたことをやり遂げられる自分なんだ」という自分への信頼が土台にあるからこそ、そんあ勇気のある決断ができたんじゃないか。
「大切な人にとって重要な機会」は、自分にとっても重要なのであって、自分の価値観にちゃんと従っている選択なのだなと解釈する。自分を信頼しているからこそ、自分自身の機会をいったん脇に置く勇気があり、大切な人に全振りできるのじゃいかなと思う。すごく勇気をもらったし、自分が大事にしたい価値観をもって、もっと自分を信頼して行動していきたい。
■まとめ
とにかく最高に良かった。
出演者も演出も最高。心に響く言葉も多いし、人と人との絆の尊さを感じるような、私にとってそんなドラマでした。伏線回収が多めかつ美しい。単に夢を叶えていくキラキラした内容というよりは、葛藤しながらも一歩一歩信じて進むと光が見える、という感じで勇気をもらえた。特に、挑戦したいことに足踏みしている人や、人生にもやもやしている人におすすめしたい。