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ゲイが精神を病むとき
ゲイの人って、精神を病みやすい傾向があると思う。
何かの調査で自殺を考えたことがある、という人は、ストレートの人たちの何倍も高い、というのを読んだことがある。
かくいう僕も、病みやすいし、死にたいなーて若い頃は思っていた。
20歳までには死にたいと思ってたし、なのに死ねなくて20を越えれば、30までには…と。
そーいうゲイさんって、実はポロポロいるんじゃないのか?て。
ふと、精神看護の看護師さんのnoteを読んで、考えたこと。
ゲイの人たちって、こうあるべき、という概念が強いんじゃないのか、てこと。
ゲイという主語が大き過ぎるのはいけないんだけれど、物心ついたときから、ゲイはいけないこと、異性愛者至上主義社会において、自分のセクシャリティを絶対バレてはいけない、てすごい、脳みそが強固に考えて、この社会において、自分らしさを簡単に発揮してはいけない、て、何か、神の教示のようなものに導かれて、ゲイというセクシャリティを日々封印することに、努力して。
今の時代…と、人は言うかもしれないが、ホモキモいw、とか、嘲笑の対象になってしまうことも、まだまだあるわけよ。
嘲笑されて、うわ、やべ、ノンケっぽくしないと、どーなるかわからへん、と、仮面を被ることを頑張る。
そして、そんな努力を、周りから求められているわけではないのかなんなのか分からない中で、一生懸命頑張る。
彼女いるの?
結婚しないの?
どんな人がタイプなの?
好きな女優は???
もう、ほとほと疲れましたよ。
彼氏が欲しいし。
結婚なんてしないし、つか、できなくなくなくない?
好きなタイプはタレ目色白低い鼻薄い唇。
好きな女優? 松嶋菜々子とか言っておきながら、玉木宏とか生田斗真みたいなのが好きですよ(過去の自分。笑。最近は誰なんだろう?)(こーいう系好きなゲイってマイナーなんだよなぁ。短髪ヒゲガチムチが主流のゲイ業界では異端です)。
頑張って頑張って、自分を偽るのに必死で。
みんな、何のためにこんな必死で頑張ってるのか、その成果は何なのか、結局わからないのに、頑張っている。
この、努力の無闇さよ。
こんな、努力を続けていかなければいけないのであれば、死んでしまいたい、とすら思ってしまってもしょうがないのである。
ノンケ(ストレート)の男たちにホモだと、ゲイだとバレたら、揶揄の対象になる。
ノンケの人たちの、わけわかんない盛り上がり方についてけないのに、なんとか、合わせて頑張る。
実は、そこはかとない苦労。
心の擦り減りが、ヤバいのである。
さて。
もとい、だが、どうして、ゲイは精神は病みがちなのか、ということに関して、周りの規範に無理くり合わせようとするから、という結論だ。
異性愛者至上主義。
これに合わせて生きていく、そんなしんどいことってある?
世の中は、恋愛、結婚、出産、家庭、子育て、というマジョリティの物語が、強固に蔓延った世界だ。
もう、その、すべてが、不可能なゲイにとって、その規範に合わせて生きていかなきゃいけないなんて、拷問以外の何物でもない。
僕たちが、精神を病まないために、少しでも病みな時間や部分を減らすためにできることは、そんな、異性愛者至上主義の規範に合わせない、という単純なことなのだ。
異性愛者たちだって、例えば、子どもが出来ない夫婦とかは、規範から逸れてしまったわけで、肩身が狭い思いをしながら、生きていくことになったりもする。
でも、そんなん、子どもが出来なかったからって、何だと言うのか?
別によくない?
楽しく夫婦生活してやるよ、くらいで。
なんなら、子どもがいない方がお金だって余裕があるし、遊べるよ、くらいで。
ゲイたちだって、好きなように、男と出会って、付き合ったり失敗したり、なんか体の関係だけで終わっちゃったり、男女の恋愛の真似事したり、ディズニーとか行ってみたり、押しかけ同棲したり、傷ついたり傷つけたり、なんやかんや、楽しくできるよ、て。
そんな、ゲイっぽさを気持ち悪いとか言う奴らなんて、ほっときなよ、て。
ほっとくなんて、できなかった過去はあるけど、そんなん知らねーよ、人生1度きりなんだよ、好きに生きさせろよ、と。
はい。
もちろん、そんな、簡単には、いかないのは承知の上の助で、僕たちは、もっともっと、自分のことを、社会の規範から切り離して、好きになっていい、ということ。
なんとなくマジョリティの渦に巻き込まれて、マジョリティっぽさが正しくて輝いててなんて、誰が決めたの?と。
テレビとかで女装するゲイさんたちも、実際は知らないけど、誰かが決めた正しさなんて馬鹿みたい、これが私よ、何か文句ある?くらいで、存在してる。
僕たちは、ただ、男が男を好きだ、それだけのこと。
世の中の常識(マジョリティ)には、今世では合わなかったんだけど、だから何? 好きなように生きてやるわ、とおもって何が悪い?と。
抑圧、というと簡単だが、もう、いいじゃん、て。
誰のための何のための抑圧なのか、そんなん、抑圧したって、されてきたからって、自分の本当の願いを叶えられるわけじゃないから。
親とか家族とか友だちとか、自分らしくあることで距離をとったり離れたりしてくる人たちのことを、大切に思って自分が嘘ついて演技したって、それって嘘の自分でしか繋がれないわけじゃない?
そんなんして、メンタル病んで、崩壊するなんて、もったいなくない?
…はい。
ほんと難しいです。
アニヲタとか、腐女子とか、不倫とか、もう、いろいろありますけど、カテゴライズされた中で、ではなくて、自分らしく生きること、自分で自分を、『自分』というカテゴリーとして大切にすること。
LGBTだのなんだの言ったって、現実はまだまだ甘くないのは重々承知だけど、どっか、吹っ切らなきゃ、やってけない。
彼氏ほしい。
イケメンとヤリたい。
イケメンの動画やテレビが見たい。
それが僕たちが、生まれ持った性。
それでいい。
おおっぴろげに言わないとしても。
社会が求めてくる男像になんて合わせてやるもんか。
それくらいの、気持ちでいい。
そう、言ってほしいし、言ってあげたいし、死にたいとか考えなくていい世界になってほしいし、つか、きっとそうなる。
メンタル病んで、なんとかギリギリ生きてたり、上がったり下がったり自分の位相があちこちして困ってたり、でも、そんな中で、あなたはあなたらしく。
性に奔放になるかならないかですら、好きに、あなたらしく。
そして、自分。
もちろん、異性愛者のフリをして今後も生きているような演技をしなきゃいけない時もあろうけど、そ~言う努力をする時間は最低限に。
男が好きで好きで好きでたまらん、という自分を生きる時間を最大限に。
すきなように。
すきなだけ。
過去のことは変えられないけど、現在と未来は変えられる。
他の人とは違う世界を知ったものとして、誇りと栄誉を。
持っていいんだよ!!
て。
メンタル病まないコツ。
とにかく、自分らしくあること。
外野のヤジに振り回されず、そして振り回されない努力をしながら、自分らしく。
ゲイらしく。
あー、熱くなってしまった。笑
無理に異性愛者至上主義に、合わせる必要は、ない。
僕たちの中では、同性愛至上主義、万歳。
それが尊い。
そー思えたら、そーやって本人も社会も思えたら、メンタル壊れる人もだいぶ激減すると思うなぁ…
さあ、未来へ。