失敗の後をデザインする
人は皆、ミス(失敗)をしたくないと思う。
そしてミスをしないためにどうするかを考える。
ミスを減らすことは非常に素晴らしい。だけどこの考え方には欠点がある。ミスをしないことはミスをしないという価値ではあるがそれだけでしかないとも言える。つまり、自分がそれ以上の価値を世の中に与える可能性を消してしまう。
まずは自分の考え得る事以外のこと(自分の脳の外)をあえて一度挑戦してみる必要がある。
そうするとどうなるか、必ず失敗する。
ここで人間の脳はやっぱり失敗するから挑戦しない方が良かったと思うように作られているため9割の人はここで新たな挑戦を辞めてしまう。
その結果、ミスをしない事が大切という感覚がまた更に強固なものとなる。
そしてこの壁を乗り越える方法が今回のテーマである失敗の後をデザインするということ。どういうことかというと、何かミスをしたその後に何をするかを大切にする。
なぜかというと、このタイミングが1番注目を集められるので結果を出すことに対して大きなレバレッジ(倍率)がかかるからだ。
失敗をしたと思って周囲が自分に注目したその瞬間こそが現実世界における最大のチャンスだということ。
例えば、サッカーの試合でボールのコントロールを失敗してボールが宙に浮いたとする。それを失敗と認識し慌ててしまい相手ディフェンダーに取られてミスで終わらせるか、それともその浮いたボールを囮として使い相手の頭上を越える技(シャペウ)に変化させ会場を沸かせることができるかは大きな違いだ。
その失敗は自分が勝手に失敗だと定義をしているだけかもしれない。デザインのタネになり得る可能性を消してはいけない。