令和4年度 技術士第二次試験環境部門_必須科目I_模範解答

I-1 発展途上国への環境技術協力について記載します。
国と地方自治体との違いがあるものの、私が普段の業務で行っていることそのものであり、記述しやすかったです。
受験者にとって自信を持って記述できるほうの問題を選択することが重要です。
あとで解説も行います。

(1)技術支援にあたって取り組むべき課題

発展途上国での環境問題は、経済発展に伴う、都市計画や道路、上下水道、発電所等の公共事業、開発行為に起因するものが大きい。
地方公共団体Bを支援する地方公共団体Aのコンサルタントとしての立場から、課題及び対策について述べる。

(a)法律や条例の整備状況に係る課題

環境に関する国家政策、戦略や、環境アセスメントに関する法律は、整備されている国がほとんどである。その一方で、政策立案やマスタープラン策定の場合、戦略的環境アセスメント(SEA)の適用が望ましいが、法律が整備されていないか、法律があっても十分に施行されていない。
また、同一の国でも地方公共団体が異なれば環境関連の事情も異なるが、Bでの環境に関する条例がない場合がほとんどである。

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