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ポーランド旅行⑧ ワルシャワ(ワルシャワ蜂起博物館、ゲットー跡)

ゲットー跡

この日は朝からゲットー跡を見に行きます。
当時ユダヤ人が送り込まれたゲットーの壁が一部残っており、それがたまたまホテルの目の前にあったので見にいくことにしました。
旅行に行く時はGoogleマップでホテルの周りのピンを片っ端からチェックしたりします。
その時に見つけた場所です。

アパートのゲートから入る必要があるので、ここに住んでいる方の迷惑にならないよう配慮が必要です。

ゲットー跡の番地
今も残るゲットー壁

当時のゲットーの地図を見るとかなり広い範囲であったことがわかります。地図で見ると広いですが実際その中では人々が過密状態で暮らしており、伝染病が蔓延しました。

いきなり住む場所を変えられ、閉じ込められ、この先どうなるか分からない状況がいかに不安だったか、想像すると恐ろしいです。
結局2年ほどゲットーで生活させられたわけですが、途中で希望をなくし自ら命を絶ってしまう人がいたことも理解できます。

ワルシャワを一望


ゲットーを見た後は、聖アンナ教会に向かいます。教会といっても目的地は教会横の塔ですが。
塔に登って、展望デッキからワルシャワの街を一望することができます。
文化科学宮殿の展望台からでも景色を見ることができますが、聖アンナ教会からは王宮広場が眺められるため、より綺麗だと思い、こちらを選びました。

展望デッキから眺める王宮広場の様子

塔が開く前から、門の前で待機していたので一番乗りでした。
この景色を独り占めできて大満足です。
ワルシャワの街は第二次世界大戦時にほとんどが破壊されましたが、市民の手によって復元され、ワルシャワ歴史地区は世界遺産となりました。
「レンガのひび割れ一つに至るまで」再現されたワルシャワ。
そうした事情を知った上でこの景色を見ると、ワルシャワの人たちの熱意や愛を間近で感じ、より一層感動しました。

ワルシャワ蜂起博物館


この日のメインはワルシャワ蜂起博物館です。

1944年にワルシャワ市民の参加によって反乱が起こりました。
これがワルシャワ蜂起です。
前日のガイドさんにワルシャワ蜂起について沢山教えていただきましたが、
ワルシャワ蜂起が起こった理由について3つあるとおっしゃっていました。

まず1つ目はソ連軍に支配されることに対する恐れによるものです。
1944年8月1日にワルシャワ蜂起が決行されました。
この時期、もうドイツの負けが見えてきていましたが、一方でポーランドの東からはソ連軍が攻めてきていました。このままソ連軍とドイツがこの地で戦い、ソ連軍が勝てば、ポーランドはソ連のものになってしまいます。
そうさせないために国内軍が立ち上がりました。

2つ目はドイツ軍に対する抵抗です。
国に侵攻してきたドイツに、生活を奪われ、家族や友人を殺されたポーランド人の、ドイツに対する嫌悪、恨みは相当なものであったと思います。

3つ目は「どうせ死ぬなら」という市民の想いによるものです。
殺されるくらいなら国のために戦って終わりたい、という想いが集まり蜂起に繋がりました。
戦い抜いたポーランドの人たちの愛国心に感激し、ここに来ることを決めたわけですが、沢山の犠牲のおかげで自分たちがこうして訪れることができていると思うと、ただ単に「綺麗な街並み」とは表現できない、してはならない気がしました。

ワルシャワ蜂起はポーランド国内軍(通称:AK)によって開始されました。

AKの腕章

AKはたくさん編成されました。
このように腕章でチームを表しており、博物館にはこの面だけでなく他にも沢山見ることができました。それだけ沢山の市民が戦いに参加していたことがわかります。
実際に使われていた武器なども見ることができました。
この博物館は特に展示物が多く、当時の様子がよく分かります。
(中は広すぎて、詳しすぎて、疲れます。途中からサラッと見て出ました。

当時の銃
風刺画を見るのも楽しいです。当時の人たちがどう捉えていたか分かります。

「戦場のピアニスト」ロケ地

映画「戦場のピアニスト」のロケ地がワルシャワにあるので見に行ってみました。

この映画についても前日のガイドさんに教えてもらいました。
この作品の監督自身も第二次世界大戦時にゲットーを経験し、その経験を作品にしたいという思いから「戦場のピアニスト」を映画化しました。ですので、原作とは異なる部分が多くあります。
本も読みましたが、確かに原作では主人公シュピルマンの苦悩について多く触れられていますが、映画ではゲットーの生活など当時みんなが経験した辛い出来事について多く描かれていました。

マワ通りにあるロケ地
シュピルマンが住んでいたとされる通り


古着屋

マワ通りの近くに気になっていた古着屋があったので覗いてみました。
サッカーのレプリカユニフォームの古着屋です。
サッカー大好きな旦那は大興奮で見て回っていました。

NOSTALGIA
3着買いました

ポーランドもあと一日です。
次の記事に最終日の思い出をまとめます。

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