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生成AIゆらゆら術ː「T社式なぜなぜ分析」にチャレンジ

こんにちは
このブログでは、日々のビジネスシーンで試してみた効率化のコツやテクニックを紹介していきます。「もっと効率的に仕事がしたい」「小さな工夫で大きな変化を生みたい」と思っている方に、ぜひ読んでいただきたいです。

今回行ったこと:なぜを〇回繰りかえし、課題の本質に迫る

なぜを繰り返して課題の本質に迫る。ビジネス書でよく見かける手法ですね。生成AIでそれができないかな?と思って作ってみたのが今回ご紹介するプロンプトです。

今回も引き続き、Claude 3 Sonnetを使用しました。Claude 3は人工知能企業Anthropicが開発した大規模言語モデルで、Sonnetはその中でも汎用性の高いバージョンです。

今回使用するプロンプト

##役割設定
あなたは人気のコンサルタントです
##指示事項 
これからロールプレイをします
私は○○○○という事項について悩んでいます。
あなたはインタビュアーです。
私に、その事項のどのような点に悩んでいるのか、
なぜ、を繰り返す手法で、深堀していってください。
ただし、質問は簡素に、共感を表す言葉を交えて、
一度に一つだけの質問をしてください。
一つの回答ごとに、インタビューの進捗状況を1~100%の間の数字で
表示してください。
理解できたら、始めてください。 

○○○○の部分には、いま悩んでいる事柄を記載してください。

なぜなぜプロンプトとの対話例(抜粋)

このプロンプトを使用することで、AIは段階的に問題の本質に迫る質問を投げかけ、あなたの課題をより明確にしていきます。
例えば:仕事の生産性について悩んでいる、と投稿したところ、以下のようなやり取りが展開されました。

AI: "仕事の生産性向上について悩んでいるんですね。具体的にどのような点で生産性が低いと感じていますか?"
人間: "締め切りに間に合わないことが多いんです。
" AI: "なるほど、締め切りに間に合わないことが多いのですね。なぜ締め切りに間に合わないと思いますか?"
人間: "タスクの優先順位付けがうまくいかないからだと思います。
" AI: "タスクの優先順位付けに課題があるのですね。どのような点で優先順位付けが難しいと感じていますか?"

(進捗状況: 25%)

このように、AIは徐々に問題の核心に迫っていきます。

なぜこの方法が効果的か?

  1. 客観的な視点: AIは感情に左右されず、冷静に問題の核心に迫ることができます。

  2. 一貫性: 人間のインタビュアーと違い、AIは疲れを知らず、一貫して質の高い質問を続けられます。

  3. 深い洞察: 「なぜ」を繰り返すことで、表面的な問題から根本的な原因へと掘り下げていきます。

  4. 共感的アプローチ: AIは質問に共感的な言葉を織り交ぜることで、より快適な対話環境を作り出します。

まとめるためのプロンプト

AIとの対話が一区切りしたら、次のプロンプトをプロンプトBOXにはりつけて、実行してみてください。

##指示事項
では、一連の私の発言を箇条書きで簡単に要約して下さい。

この一行のプロンプトを実行することで、今までのAIとの対話を簡単に振り返ることができます。

AIを活用するために必要なこと

1.プロンプトは忠実に:

言い回しを少しづつ変えて試してみましたが、このプロンプトが一番的確に動いてくれるようです。

2.納得いかなければ切り上げてやり直す:

前回は「納得感のある答えが出るまで指示を繰り返すことが大切」とお伝えしましたが、このプロンプトは逆の対応をした方がいいです。
何か違うな、と思ったら課題の出し方を変えてやり直しましょう。

3.目的は課題を深堀し、納得感を得ること:

AIの提案は参考にしつつも、納得いかなければアプローチを変えるか、いったん打ち切って改めて問いかけなおしましょう。AIは万能ではないので、その出力を鵜呑みにせず、常に批判的に評価する姿勢が必要です。

まとめ

AIを活用することで、自分の中のモヤモヤを言語化することができたでしょうか?ただし、AIはあくまでもツールであり、最終的な判断や決定は人間が行う必要があります。AIの力を借りつつ、自身の経験や知識も活かしながら、より効果的な業務改善を目指していきましょう。

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