見出し画像

ゼロ秒思考トレーニング:PodCastで思考力強化①「怒り」

こんにちは
このブログでは、各種ITツール、所属している勉強会で得た知見から私が得た、少しの工夫で効果が得られるライフハック術を、実体験に即してご紹介しています。「もっと効率的に仕事がしたい」「小さな工夫で大きな変化を生みたい」と思っている方に、ぜひ読んでいただきたいです。

「ゼロ秒思考」とA4メモ書き

私が所属しているブレークスルー講座の主催者、赤羽雄二さんの代名詞である「ゼロ秒思考」。その中心となるメソッドが「A4メモ書き」です。詳細については、病院建築note さんがわかりやすく説明されているのでご参照ください。


A4メモ書きのコツがまだつかめない方へ

A4メモ書きは、自分の思考を棚卸し、整理して次の行動へといざなう実践的なメソッドです。赤羽さんが力説されているように、「とにかく言葉をはきだす感じで書く」のがポイントです。

とはいえ、このコツをつかむのに難しさを感じている方もいらっしゃるでしょう。「何を書いていいかわからない」「思考が堂々巡りしてしまう」といった悩みをお持ちの方に、今回はあるやり方を提案いたします。

ポッドキャストを活用したA4メモ書き

そのやり方とは、ポッドキャストの対談番組にステルス参加する(参加しているつもりで聞く)ことで、自分の思考を深めていく方法です。具体的な手順は以下の通りです:

  1. 気になるポッドキャストの番組を選択する

  2. 番組でのやり取りをなんとなくメモ書きしていく

これだけです。シンプルでしょう?

単なる議事録ではありません

「これだと単なる議事録になってしまうのでは?」と思われるかもしれません。そうですよね。では試してみましょうか?
試してみて実際にそうなった方には速記者の才能があります、素晴らしい発見です。でも実際にはそうならないことの方が多いのです。

A4メモ書きのメソッドは、正確さよりも早さが求められます。ですので100%忠実に書き写しているつもりでも、自分が共感できることに力点が置かれます。また、自分なりの表現に言い換えていることも多いのです。

書いているうちに、番組から離れて自分なりの所見が出てくればしめたものです。でも、そうでなくてもいいのです。自分の言いたかったことを、パーソナリティが言語化してくれた。私は文字にするのを手伝っただけでよかった、と受け止めればいいのです。

実践例:「怒り」についてのA4メモ書き

ではここから先は、私が実際に行ってみた結果を共有いたします。
今回は、Expedia MY FIELD NOTEの#96 哲学研究者 永井玲衣さんとお送りする哲学対話を聴きながら、「怒り」というテーマについてA4メモ書きを行いました。

以下、私が番組を聞いた後で作成したA4メモ書きです

1枚目
タイトルː怒りとは
・怒るときには、これは違う!という思いが感情的に発せられている
・同じ言葉の解釈が違っているときに怒りを感じることがある
・正しい怒りって何だろう
・ちがいを感じ、自分の正義のために怒るのはいいのではないだろうか

2枚目
タイトルː怒りって何だろう
・ちがうということ、自分にとっての正しいことが伝わらないということ
・相手に対して、私は傷ついているとアピールすること
・相手に、違う、とアピールすることはあってもいいのではないかと思う
・怒りという感情は必要だと思う

3枚目
タイトルː怒りにのみこまれてしまう
・怒っているうちに我を忘れてしまうことはないだろうか
・それは、相手に違和感を伝えるという目的から離れてないか
・すごいパワーが怒りにはあり、自分も飲み込まれてしまう
・なんだ、この怒りのすごいパワーとは

4枚目
タイトルː他の感情との違い
・喜怒哀楽の中で唯一、他社に対する気持ちが怒りではないか
・自分に対して怒りを感じる、ということは少ないのではないか
・社会で過ごすうえで怒りは必要な感情だと思う
・しかし、危険を伴う感情でもあると思う

5枚目
タイトルːひどく怒っているのは誰?
・「こんな態度、言葉をいつ覚えた?」と驚いている自分がいる。
・終わった後でぐったりしてしまうことがある。
・それは自分でない誰かが自分の中で覚醒したように感じられる。
・それは誰だろう、過去の自分自身や遠い祖先の経験が関係しているのか?
・過去の経験を連想して過剰反応しているのか

6枚目
タイトルː怒り以外の感情
・怒りながら「これは自分の嫉妬心が原因だな」と思うことがある
・それは、自分の正しさのアピールではなくなっている
・それは自分自身でコントロールできるしすべき感情だ
・でもそれを何度も繰り返してしまっている。

7枚目
タイトルː怒りは必要
・怒りは困った感情だけど自分を見つめる機会になる
・だからほかの感情でいるときとは比べられないくらい自分がわかる
・怒らないこと、怒れないでいる人は優れた人かは別問題
・怒らない人になりたい、という目標の立て方は違うと思う

8枚目
タイトルː怒りのエネルギー
・もし怒らずに自分と向かい合えるのならそれは最善か
・怒りの対象を個人に向けず社会を変えるきっかけにできれば
・怒ったときに個人を攻撃するのはやはり違う
・怒りには強いエネルギーがある、よい方向に進む燃料にできればいい

他者の意見と自分の意見がとけ合う状態

メモ書きが済んで、余裕があったらPodCastをもう一度聞いてみましょう。
PodCastに言及されていてメモ書きもできていた事項、できていなかった事項、自分独自の見解。振り返りをすることで自分の考え方のくせがわかってきます。反省や後悔ではなく、事実確認位の感覚で進めてもらえれば十分だと思います。

最後にː偶然の出会いから

このnote記事をしたためている時に偶然ラジオから流れてきた、ある方のメッセージをメモ書きにまとめました。それは、イゼルディン・アブラエーシュ医師のメッセージでした。

イゼルディン・アブラエーシュ医師のメッセージ
・私は怒っている、それは正義の怒りだ
・憎しみとは違う、それは毒だ、憎しみは伝染してしまう
・私は、家族のためにも憎まない、怒りの声を上げ続ける
・世界の人たちも、一緒に怒ってほしい

この偶然の出会いが、「怒り」についてさらに深く考えるきっかけとなりました。映画「私は憎まない」が現在公開中(2024年10月現在)ですので、興味のある方はぜひご覧ください。

私が偶然聞いた番組ːJ-Wave Across the Sky

2024.10.13(日)AMまでRadicoタイムフリーで聴取可能。アブラエーシュ医師のインタビューをぜひお聴きください。

視聴される方は画像のボタンではなく ↓ のリンクからお入りください。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。A4メモ書きを通じて、私たちの身近な感情について深く考える機会を持つことができました。皆さんも、日常生活の中で気になるテーマについて、A4メモ書きを試してみてはいかがでしょうか。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?