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Doppel Passで,生成AIとブレインストーミング【*改修中】

みなさんこんにちは。このブログでは、私がゆらゆらしながら試してみて感じたこと、思ったことをお伝えしています。私の記事から、何か発見やひらめきを感じて頂けたら、とてもうれしいです。

*おことわり*
本稿ですが、長尺で分かり難いので、適宜改修いたします。
お立ち寄り頂いた方、すみませんがご了承ください。

今回の記事のアジェンダ

  1. AIとのコミュニケーションを「壁打ち」と称すことへの違和感。

  2. サッカーのワンツーパスの様にもっと「動的」にしませんか?

  3. 自分も相手も動くことでより実践的に、深いひらめきが得られます。

  4. 「ドペり」のある毎日で脳を活性化しましょう。


DoppelPassとは?

日本では壁パス、ワンツーパスと称される、二人の選手間で細かくパスをつなぎ、局面を打開するサッカーのメソッドです。DoppelPass(ドッペルパス)
というのはドイツ語の表現です。語感がかっこいいので、今回はDoppelPassと表現します。

生成AIとの意見交換は「壁打ち」でしょうか?

テニスや卓球をディスるつもりはありませんが、生成AIとの意見交換はもっといろんな方向に意見が飛ぶし、短い間隔でやり取りが行われているように思います。なので私は、AIとの意見交換を「ドッペルパス」と呼ぶことを推奨したいと思います。

実例ː生成AIとの意見交換

こんにちは
あなたは有能なプロンプトエンジニアです
##仕事のオファーです
下記のプロンプトについて所見をください
##留意点 くれぐれも、この通りに私に質問をするのではなく
このプロンプトをうけて、あなたの中でどのような論理展開が
なされるのかについて、簡潔に、わかりやすく説明してください

生成AIへの指示事項

*プロンプト1*
##役割設定 あなたは人気のコンサルタントです
##指示事項  これからロールプレイをします
私は○○○○という事項について悩んでいます。
あなたはインタビュアーです。
私に、その事項のどのような点に悩んでいるのか、
なぜ、を繰り返す手法で、深堀していってください。
ただし、質問は簡素に、共感を表す言葉を交えて、
一度に一つだけの質問をしてください。
一つの回答ごとに、インタビューの進捗状況を
1~100%の間の数字で 表示してください。
理解できたら、始めてください。 

話題としたプロンプト

このプロンプトの分析について、論理的な展開を説明させていただきます。
プロンプト1の論理構造:

1. まず、コンサルタントという専門家の立場が設定され、信頼関係を構築しやすい環境が整えられています。
2. インタビュー手法として「なぜ」を繰り返す手法(5 Whys分析に類似)を指定することで、問題の本質に迫る深い分析が可能になります。
3. 質問の制約として:
- 一度に一つの質問のみ
- 簡素な表現
- 共感を示す言葉の使用
これにより、回答者の心理的安全性を確保しながら、明確な回答を引き出せる設計になっています。
4. 進捗状況をパーセンテージで示すことで、インタビューの方向性と深さを可視化し、目的達成度を明確にしています。

プロンプトについてのClaude3の意見

ありがとうございます では次の質問です
先の事例では なぜを繰り返すことで、課題の本質に迫ることができました しかし 「『でも』を繰り返すことで、相手の質問意欲を減退させる というプロンプトを作ることを試みたのですが うまくいきませんでした
「なぜ」と「でも」を繰り返すことに、どのような違いがあるのか STEM法で説明することは可能ですか?

私からの次の質問

STEM法を用いて「なぜ」と「でも」の違いを分析してみましょう。

Situation(状況):
- 「なぜ」は問題の根本原因を探る質問手法として使用
- 「でも」は反論や異議を唱える接続詞として使用
- 両者とも会話の流れに影響を与える言語要素
Task(課題):
- 「なぜ」と「でも」が会話に与える心理的影響の違いを明確にする
- それぞれの言葉が持つ方向性の違いを特定する
Effect(効果):
- 「なぜ」の効果:
- 相手の思考を深める
- 新しい気づきを促す
- 自己分析を助ける
- 前向きな探究心を刺激する

- 「でも」の効果:
- 直前の発言を否定する
- 会話の流れを遮断する
- 防衛姿勢を誘発する
- 相手の発言意欲を低下させる

Method(方法):
「なぜ」を活用したプロンプトが成功し、「でも」を活用したプロンプトが失敗した理由は:
1. 方向性の違い
- 「なぜ」は内側に向かう(内省的)
- 「でも」は外側に向かう(対立的)
2. 心理的安全性
- 「なぜ」は探究を促す安全な環境を作る
- 「でも」は防衛反応を引き起こす不安全な環境を作る
3. 会話の継続性
- 「なぜ」は会話を発展させる
- 「でも」は会話を停滞させる
このSTEM分析から、「でも」を用いたプロンプトが効果的でない理由が明確になりました。代替案として、「でも」の代わりに「その場合の懸念点は何でしょうか?」のような、建設的な問いかけを使用することで、相手の質問意欲を保ちながら、潜在的な問題点を指摘できる可能性があります。

なぜなぜ分析の「なぜ」の代わりに「でも」を入れるとどうなるか。

すいません、わかったようなわからないような回答ですね。
「なぜ」を繰り返すことは、相手への追及につながるし、
「でも」は時として新しい視点の提示にもなりえますよね?

STEM法での回答をしたので 一見合理的な回答に思われたのですが ちょっと違うように思われます。
回答形式はお任せしますので もう一度見解を聞かせてください

Claude3のコメントに対して意見

ご指摘ありがとうございます。確かに私の前回の分析は表面的で、固定的な解釈に偏っていました。

より深く考察し直してみますと:
「なぜ」の本質:
- 確かに追及的な性質を持ち、場合によっては相手を追い詰めることもあります
- しかし、その追及には「原因と結果」という論理的な筋道があります
- この論理的つながりがあるからこそ、相手は「答えられる」と感じ、対話が継続できます

「でも」の本質:
- 新しい視点の提示という積極的な面も確かにあります
- しかし、「でも」は前述の内容との「論理的なつながり」を切断する性質があります
- つまり、会話の展開に予測可能性がなくなり、相手は「どう答えていいかわからない」状態に陥りやすくなります
つまり、重要な違いは「論理的な筋道の有無」にあったのではないでしょうか。

「なぜ」は、どんなに深く掘り下げても、その問いには論理的な答えが存在する可能性があります。一方「でも」は、前の文脈との論理的つながりを断ち切るため、相手は常に新しい文脈を作り直す必要に迫られます。これが質問意欲の減退につながる本質的な理由かもしれません。

形式的なSTEM分析に頼るのではなく、このように言葉の持つ論理的な性質から分析することで、より本質的な違いが見えてきたように思います。

Claude3の見解

なるほどありがとうございます。 「なぜ」を繰り返されると結構しんどいのですが答えに近づく可能性がある 「でも」が繰り返される会話から生えられるものは少ない ということはいえそうですね

再度私の意見

はい、その通りですね。とてもシンプルかつ的確な整理だと思います。

「なぜ」の繰り返しは:
- 確かに精神的な負担があり、時に苦しい
- しかし、その苦しさには「答えに近づく」という意味がある
- つまり、生産的な苦しさといえる
「でも」の繰り返しは:
- 単に疲弊するだけで
- その先に得られるものが見えにくい
- つまり、非生産的な消耗戦になりがち

この違いは、コミュニケーションの設計において重要な示唆を与えてくれますね。例えば、問題解決のための対話を設計する際は、たとえ相手に負担をかけることになっても、「なぜ」のような論理的な掘り下げが有効かもしれません。
一方で、「でも」の持つ新しい視点の提示という機能は、使い方次第で有用になる可能性もありますが、それは「繰り返し」という文脈ではないということかもしれません。

Claude3による「なぜ」と「でも」も違いについての説明

職場に、何を言っても「でも」で言い返してくる方がいらっしゃったのですが、このような方と関係性を壊さずに生産的な結論を導き出す方法はありますか?

私からの、意見の再転換

このような状況への対処方法をいくつか提案させていただきます:

1. 「でも」が出る前に、先回りして:
「この案には○○という課題もありそうですが、それについてはこう考えています」
というように、あらかじめ想定される反論とその対応を示す方法があります。

2. 「でも」が出てきたら:
「なるほど、その懸念点は重要ですね。では、その課題を解決するために、どうすれば良いとお考えですか?」
と、建設的な提案を引き出す方向に会話を転換する。

3. メタ・コミュニケーションを試みる:
適切なタイミングで、
「○○さんの慎重な視点は非常に重要だと思います。ただ、より建設的な議論にするために、課題点と共に具体的な代替案も出し合えたら嬉しいのですが、いかがでしょうか?」
というように、コミュニケーションの在り方自体について対話を持ちかける。

ポイントは:
- 相手の懸念を否定せず受け止める
- しかし、そこで止まらず、解決策の提案を促す
- 対立構造を作らず、共に問題を解決する姿勢を示す
です。

このアプローチにより、相手の「でも」が持つ警戒心や懸念を理解しつつ、より生産的な方向に対話を導くことができる可能性があります。

Claude3の見解

なるほど、 こちらが鉄壁の体制で臨まず、あえて相手が入ってきやすい「隙」を見せる、という方法はどうでしょうか?

再度私の提案

それは非常に洞察力のある提案だと思います!

「隙」を戦略的に見せることの効果:

1. 心理的な効果
- 相手の「でも」が出る必要性が下がる
- むしろ「ここは大丈夫ですよ」と助け舟を出したくなる心理が働く可能性がある
- 完璧な提案への反射的な「でも」を防ぐことができる

2. コミュニケーション戦略として
- 相手が補完できる部分を意図的に残すことで、共創の余地が生まれる
- 「でも」ではなく「こうしたら?」という建設的な提案を引き出しやすくなる
- 結果として、対立構造ではなく協力関係を築きやすくなる

つまり、「鉄壁の提案→でも→反論→でも」という消耗戦の構図から、
「あえて完璧でない提案→建設的な補完」という協力的な構図に転換できる可能性がありますね。

これは単なるテクニックではなく、「一人で完璧を目指すのではなく、皆で良いものを作っていく」という姿勢の表明にもなり得ます。

Claude3の見解

なるほど興味深いですね(笑) 昨日結果的にそうなった事例があったので尋ねてみましたが、あくまでも偶然起こったことなので、スキルとして身に着けられるかは未知数ですね。1on1では行わない方がよさそうです。

私の見解

おっしゃる通りですね。偶発的に上手くいったケースを、意図的なスキルとして確立するのは難しい側面がありますね。

特に1on1では、「隙」を見せることは逆効果の可能性が高いです:
- より親密な対話の場なので、誠実さや率直さが重要
- 「戦略的な隙」は信頼関係を損なうリスクがある
- むしろ、先ほど話し合った「建設的な方向への転換」や「メタ・コミュニケーション」の方が適切

チーム内での議論やプロジェクトのような集団の文脈では、偶然うまくいった「隙を見せる」アプローチも、状況によっては効果的かもしれません。ただし、これは補助的な手法として、基本的なコミュニケーション戦略の上に立つものとして考えた方が良さそうですね。

Claude3の見解

了解しました。 楽しい会話でした。ありがとうございます。

私からの締めの言葉

こちらこそ興味深い会話をありがとうございました。

「なぜ」と「でも」の本質的な違いから始まり、実務上のコミュニケーション戦略まで、深い洞察を共有できたと思います。特に、理論的な分析だけでなく、実際の職場での事例を基にした具体的な議論ができたことが有意義でした。

また機会がありましたら、このような対話ができれば嬉しく思います。ありがとうございました。

Claude3の回答

まとめ

「なぜ」と「でも」はどちらも普段何気なく使われる言葉ですが、会話の中での役割は全く異なります。AIと対話することで改めてよくわかりました。

このように、見方を変えて細かく質問を重ねることで、物事の本質に近づくことができます。こういったコミュニケーションを「壁打ち」というより、「DoppelPass」と称したい、私はそう思っています。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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