フランスで洗礼式に参加してきました
世界中のみなさん、こんにちは。ふじです。
先週の日曜はカトリックの洗礼式に参加してきました!どんなことがあったのか、軽くレポをしたいと思います。
ちなみに表紙?の写真は、洗礼式とは関係ありません。先週の木曜、同僚のダンサーの誕生日でして、レピュブリックに近いビストロで誕生日会をしました。
猫もいて(!)値段もとても良心的。サービスの方達も暖かくおすすめの場所です。Parisgotというビストロです。
写真はchou farci、キャベツにファルシ(肉詰め)のものですが非常に美味しかったです。みんなで4本の白ワインを開けてシェアいたしました。
【洗礼式前日】
前回パートナーの誕生日でパートナーの両親、兄弟たちとそれぞれの奥さん、子供たちとお祝いをしたばかりですが、その時から洗礼式の話が盛んに行われていました。
私は洗礼式前日は舞台本番ですが日曜は大丈夫です。参加に快くOKの返事をさせていただいてました。
とても気軽な感じでOKと言っていたのですが、服装にマナーがあるらしいということにだんだん気づき始めます。カトリックのオフィシャルなイベントなので、失礼のないようにしないといけないみたい。
そういった場合の黒の素敵なタイトワンピースがあるのですが、これもまたNG。セクスィすぎるのと、黒はだめなのです。洗礼式はめでたいお祝いの席。パステルカラーとか青とか、そういったものが好まれるそうです。
3日間ほど悩んだ後、水色のタートルネックがあることを思い出しました。さらに、友人からもらった濃い青のスカート膝下丈も!夏用なので薄くて寒いですが背に腹は変えられません。
洗礼式はパートナーの両親の家があるギャニーという、パリから高速電車30分以内で行ける街の教会で行うことになっていました。
なので、前日の準備が色々てんやわんわでした。舞台の前に朝はフェンシングのクラブ活動があります。その後家に戻ってリハーサルと本番のためのカバンにチェンジ。メイク道具とかも入ってます。夜ご飯とか。さらにギャニーの方にお泊まりになるためお泊まりセットも持っていかないといけません。に加えてドレスコードもあります。最小限の荷物になるよう色々考えました。
【洗礼式当日】
さて洗礼式当日。当日パートナー両親の家に12時に到着します。すでに子供たちはたくさんある風船で遊び走り回っています。他の兄弟たちはすでにお昼を食べたらしく、私たちは出前でとってもらっていたピザを(ちなみに8箱くらいありました)食べます。14時、みんなで教会へ。車3台を上手に使います。(如何せん4人兄弟、甥っ子は全部で6人)
歴史的な教会らしく、中はカトリックというよりもっと簡素でひっそりとしているためプロテスタンぽいと少し感じました。
そしてそれぞれの奥さん側の家族も全員集合しています。parrainとmarraine(洗礼式でそれぞれの子供にゴッドマザー、ゴッドファーザーという後見人みたいな人)として選ばれた友人たちもきているため合計60人以上はいたと思います。すごい。
今回洗礼式を受けるのは、4人兄弟のうちの3男の三男坊と次男の第一子。二人分です。これもあってすごい人数だったんですね。
14時半スタートなのですが、それぞれ自己紹介したりおめでとうと言い合ったり近況を伝えあったりしているのでなかなか始まらず、15時に結局スタート。小さな紙が用意されていてその通りに進行します。
おじいちゃん神父さんのありがたい話(2〜3分)、歌、ありがたい話、歌という感じです。それぞれ洗礼式を受ける子のお父さんも台座に上がって聖書の一節を読み上げていました。
驚いたのが、子供たち全員が神父さんに描いてきた絵を渡すという場面です。
確かに、ピザを食べている時に「みて〜〜〜〜!!!」と子供たちが何回も叫びながら大人たち全員に見せて回っていて、絵を描かせて時間を潰させているのかなくらいに思っていたのですが、このためだったのですね。神父さんが一人一人に質問して、素晴らしい絵です!と褒めます。子供たちはわからないなりにくねくねしながら神父さんの質問に答え、逆にたくさん質問もします。8人くらい子供たちがいたのですが、全員可愛すぎて鼻血が出そうでした。すでに甥っ子たちとはクリスマス以来顔見知りですので、頑張れ〜っと親の気持ちです。
さて、壇上でのお話と歌が終わると教会内右側にみんなで移動します。ベンチを円にして聖水?をかける場面を見やすいようにしてくれています。お水をかけて油でおでこにクロスを描いてもらいます。三男の三男坊は2歳くらいなので、嫌がってとにかく泣きます。それがまた可愛い。次男の第一子はまだ8ヶ月くらいなので、静かにすやすや寝ている間に終わりました。
それぞれのparrainとmarraineが教会にある螺旋を描いた階段を登って灯された蝋燭から灯りをもらってそれぞれの蝋燭に灯します。この時点で洗礼式を受ける子供達に白いドレスを着せます。
ちなみにこの中途半端に伸びた螺旋階段、
たまに旅行などで教会をおとづれる時、小さな螺旋状の階段についてなんのためにあるのかなぁとは思っていました。別にどこかの部屋に続いているわけでもないし。宙で終わってますから。ここからありがたいお説法を話すのであれば、確かになんかとても力強そうという感じで想像していたので、今回使い道を知れてとっても納得しました。
また台座に戻ってparrainとmarraine、両親によってサインが行われたら終了です!30分くらいでしょうか。
その後はまた車でお家に戻ります。ここで、9本くらい用意されたシャンパンを開けて今回洗礼式に参加してくれた方々に振る舞います。ケーキも7種類くらい、子供たちのためにチョコやグミも。軽いおつまみもあります。先ほどの神父さんもいました。
お家に40人弱が集まったでしょうか。家のキャパの凄さに感嘆です。
ちなみに、メインはpièce montéという、小さなシュークリームを積み重ねて作った山です。これが洗礼式には欠かせないそう。
キャラメルのパリッとした感じも相まって最高に美味しかったです。
お腹が信じられないくらいパンパンになって、私たちは17時くらいにお暇しました。なかなか経験できない行事に参加できて楽しかったです。ピザもケーキたちも美味しかったし。その夜は餃子4粒を食べて終えました。
いかがでしたでしょうか。フランス・カトリックの洗礼式の様子でした。楽しんでいただけたら幸いです。
それでは、良い一日をお過ごしくださいませ。