ふじ

2017年9月から会社員を辞めてパリに来ました。現在2つの劇団に所属しダンサーとして活…

ふじ

2017年9月から会社員を辞めてパリに来ました。現在2つの劇団に所属しダンサーとして活動しています。 2024年にはフランス国家認定ダンス教師資格(コンテンポラリー)の3種の理論試験に合格し、Camalehoju Parisというダンスカンパニーを始動しています。

最近の記事

Ballet Suédois

伝説のバレエ団、Les Ballets Russes(バレエ・リュス)のようなバレエ団を作りたい!という希望から生まれたのがBallet Suédois(バレエ・スエドワ)です。 バレエ・リュスに憧れているだけあって、当時(1920年〜1925年、2つの戦争の間にある狂乱の時代ですね)活躍していたアーティストたちがコラボして作品作りに挑みました。 音楽家からはエリック・サティやフランシス・プーラン、ジャズ音楽家のコール・ポーターなども。 作家でいうとジャン・コクトーやポール

    • フランス語で舞台用語

      本日は様々なカンパニーに所属してから学んだ舞台用語(フランス語)をご紹介したいと思います。 まずは舞台のステージそのものですが、たくさんの言い回しがあります。といいますか、私の所属している劇団が舞台の台がいくつもあるんですね。客席正面に一つ、オーケストラ用に2台ほど階段状に上に、客席から見て左は斜めのピラミッド状態になっているという特殊な形状です。 そのため、どの舞台を示しているか共通の理解が必要になります。 普通の舞台:stage(ステージ), scène(セーヌ)、p

      • フランス国家認定ダンス教師の資格を得る道④

        ダンス教師認定の国家試験は毎年ダンスの歴史からスタートを切っているようです。 私は2024年4月29日が受験日でした。 受験会場は毎年変わるようで、2024年はモンマルトルにある地元の高校が受験会場でした。普段の学生生活も行われている隣で、別館では私たち100人ほどの受験者がシーンとした中解答を続けます。別館はチャペルです。美しいステンドグラスやシャンデリアを眺めながらの受験でした。人生初のパリの高校に侵入、チャペルの中で国家試験を受けているだなんて。。。と不思議な高揚感?を

        • Intermittents du spectacleについて②

          2023年間、頑張ったかいがありリハーサルや舞台時間で507時間を超えることができたため、2024年はその分の恩恵を受けることができました。 2024年の頑張りは基本自動的にアプリなどで毎月申告しているので、何時間得たかはFrance Travailの方でもしっかりと記録されています。 なので、これ以上特に自分からアクションを起こすことはないのかなぁと思っていました。 2024年の507時間を超える月に、France Travailから連絡がありました。 「次年度も継続

        Ballet Suédois

          フランス国家認定ダンス教師の資格を得る道③

          試験の最終科目として解剖学・生理学があります。 (毎年試験は歴史→音楽→解剖学という流れで行われているように感じます) こちらもフランス人でさえも専門的な言い回し・名前で覚えるのに四苦八苦している様子でした。ここでは外国人・フランス人関係なくただひたすら覚える。スタートラインは一緒です。 ただし生理学は(Physiologie)呼吸がどう影響するか、骨の仕組み成長、筋肉の成長過程や構成、脳神経からの伝達、心臓の動きといった内容はフランス語話者のほうが上手に伝えられるので、ちょ

          フランス国家認定ダンス教師の資格を得る道③

          フランス国家認定ダンス教師の資格を得る道②

          晴れてテクニックの試験に合格すると、次年度から理論の試験を受けることができるようになります。 国家資格として所有できるスタイルはクラシックバレエ、コンテンポラリー、ジャズですので、1つでもテクニック試験が合格できれば理論の試験を受験できます。 ちなみに毎年、ヒップホップも国家資格として認めてほしいと申し出がありますが国が受理してくれません。ヒップホップはフランスでも多くの方が踊っていますし世界トップレベルを誇っています。早く認めてほしいとも思っております。 【内容は3つ】

          フランス国家認定ダンス教師の資格を得る道②

          フランス国家認定ダンス教師の資格を得る道①

          フランスでバレエはコードや言語が決まってどんどんと発展していったように、現在でもダンスに関してフランスは活発です。とてもアカデミックといっても良いでしょう。 アカデミックであるために、教える側は一定の基準を持っていなければなりません。そこでダンスの先生であるためには国家資格を持たなければならなくなりました。一定の技術キープはもちろん、生徒に無理な形や負担をかけさせないためでもあります。 コンセルヴァトワールにバレエ留学した方などは自動的に国家試験の内容である理論を学ぶので、

          フランス国家認定ダンス教師の資格を得る道①

          Le sacre du printemps 春の祭典

          バレエリュスのスターダンサー、ヴァーツラフ・ニジンスキーが振付したle sacre du printemps。いろんな意味でとても大好きな作品です。 当時としてはあり得ない音楽構成、古き良き民族的なロシアの雰囲気、生贄の少女を選ぶというテーマ性・・・。 何よりも天才ダンサー、ニジンスキーが生み出した当時のバレエ・コードから逸脱した振付が秀逸です。ずっと背中を曲げて内股でいる姿勢、いろんなポジションでの飛び方、不気味に静かに響く不協和音の中、円になって踊る少女達。 全ては新た

          Le sacre du printemps 春の祭典

          Intermittents du spectacleについて①

          フランスでアート活動をしている人の多くが、このIntermittents du spectacleと呼ばれるシステムを取りたいと思っています。 芸術活動をしているため他のことで稼ぐことができない失業者、そのため国からお金の助成金がもらえるという感じです。 これはフランスで就業できるVisaかアーティストVisaを持っていれば外国人にも適用されます。そのためフランス人のみならず世界中のアーティストがこのIntermittentsに登録しようと頑張っています。 それではまず、

          Intermittents du spectacleについて①

          自己紹介 / フランス生活のノート

          おはようございます。フランス・パリ生活8年目のふじです。日常で困ったことがあった際大変助かったのがこのnoteクリエイターの方々でした。ありがとうございます。私もせめて知っていることで役立てることができるならと初めてみました。 フランスで舞台系のアーティストを目指している方なら、intermittents du spectacle(国から毎月給料補助が出るシステム)が気になる・・・という方も多いかもしれません。私は2023年からこのアンテルミットンのシステムを利用するように

          自己紹介 / フランス生活のノート