見出し画像

フランス生活でもおっちょこちょい④鍵

世界中の皆さん、おはようございます。
本日はフランスの鍵・扉にまつわる小噺をこちらに綴っていきたいと思います。

【フランスの鍵は難しい】
フランスでは複数のカギを持っている方が多くいると思います。おうちの鍵だけでもバッジをかざすタイプの鍵と家の鍵と、自転車置き場の鍵と車庫の鍵と、、、バイトしているときはお店の鍵とトイレの鍵と・・・店長は十個くらいのカギをジャラジャラとさせていました。

フランスの住宅の多くは建物に入る前に1つ、建物内に入ってももう一度扉が。そして階段もしくはエレベーターを登り切ったあと自分の部屋のドアにてカギを差し込むという三段階の扉および鍵を必要とします。

田舎の方でもこの厳重さは変わらず、一戸建てでも柵の鍵と家前のコードとカギを差し込むのと、、と2〜3重でロックをしているようです。

さて、今では同じところに7年も住んでいるのであまり困ることはなくなりましたが、住み始めの当初は鍵の扱いに困ったものでした。

まず、カギを差し込んでいるのに鍵が回らない、もしくは奥まで差し込みづらい、重くて回らない、2〜3かいぐるぐる回し切らないといけないのですがどこまで回すべき?どっち回し?一度扉を閉めたらロックはすでにかかるのでこれで放置したらいいの?
と難しさや疑問でハテナ状態でした。

ちなみにフランスのアパルトマンは傾斜していたりするので、扉が年々開きにくい+閉めにくくなったりします。ある日ドアを蹴飛ばしてもびくともしなく、ドアと30分格闘してやっと出れたなんて状態になりました。これは流石に日常生活に支障がきたしますので大家さんに連絡、翌日チェーンソーを持った大きな男性がお家にきました。そして扉の周りをヴィイイイインンと削る削る・・ 大丈夫?と思ったのですが、その後はすんなりドア開閉ライフを送れています。

【空き巣にやられた友人】
当時マレ地区に住んでいた日本人女性の友人がアパルトマンに戻ったら空き巣にやられていたという話をしてくれました。(ちなみに彼女は更なる別のトラブルにも巻き込まれますがこれはまた別の機会に・・・)

彼女曰く、一度閉めたらオートロックになるから放置していたとのこと。本当はさらに頑丈に施錠するためにカギを使ってぐるぐると回ししっかりブロックしないといけないのですが、その日は急いでいたので一度しめた状態で出てしまったのが原因だそう。

部屋が荒らされていて、さらにカギを変更するためにserrurier(鍵屋)のハガキが部屋にあったのでそこに連絡すると、こちらも詐欺グループ?で高額料金を請求されてしまったとのこと・・・。その場に居座られても困るため支払ったということでした。(彼女は小切手を使って支払ったので、後ほど銀行に連絡してこれは詐欺グループだから支払わないで欲しいと依頼したそう。賢い!)

怖い・・とても怖いですね。この鍵屋さんに関しては、よく家にハガキが投函されたりドアに電話番号が貼られていたりしますが多くは詐欺だそうです。トラブルがあったら直に大家さん、アパルトマンの管理人などに連絡しましょう。大家さんが電話に出なくても、一旦は知り合いに連絡して泊めさせてもらってから再度連絡したりしましょう。

【お隣さんからのSOS】
コロナ期間中でしょうか。その日の夜パイレーツオブカリビアンが放送されていたのでソファーでゴロンとしながら鑑賞しておりました。21時とか22時でしょうか、扉を強くノックする音が。こんな夜に誰だろう?覗くとたまーにすれ違う、お隣のフランス人女性でした。
どうしたの?と開くと泣きながら自分の部屋に空き巣が入った、その際扉も壊されたか変えられたかで鍵が使えず部屋に入れないとのことでした。
鍵の調子が悪いだけかもしれないので、オリーブオイルがあったら貸して欲しい、鍵に塗ってもう一度挑戦したいとのこと。
パニック状態の彼女にオリーブオイルを渡して見守りましたが鍵は回りません。私も試しにしてみましたが確かにどうにも動かない。そもそも違う鍵じゃない?と思って別の鍵では?と聞くと、いやこの鍵とのこと。
トイレ使いたかったら使って〜とか、お茶飲む?とか、同じアパルトマン内にいる管理リーダーみたいな人がいるのですが、その人に連絡したら?と聞くと、いやいい、の一点張り。

ちなみに彼女は滅多にいません。air b&bをしているのかもしれません。7年くらい住んですれ違ったり挨拶したのは3回くらい。。。個人的に空き巣が入られたとしても、ご丁寧にカギを変えるという所業まではやらないだろうな・カギをこの女性が間違いしてるんじゃないかなと心の片隅で思っていました。

色々ワイワイしているので別のご近所さんのスタイリストをしているフランス人男性も出てきてくれて、バルコニーづたいに家に入れるかどうかトライしてみたり、そもそも空き巣いたかな?と話し合ったりしました。

結局女性はもういい、ホテルに泊まる。と言って去りました。
男性と一瞬目があって、大丈夫かね?という目配せをしたのち我々もそれぞれの部屋に引っ込みました。

真相は今もよくわからないままです。あれ以降彼女をみていません。。ただ自分の身に、普段使っているカギが全く使えないなんて出来事が起こったらパニックになるのは間違いないなとも思いました。鍵に関しては無くせない、と一番ヒヤヒヤする問題です。

今回は私の身の回りで起こった鍵にまつわるトラブルを記録しました。とにかく二次被害の詐欺にまで発展しないよう注意していきたいですね。

それでは、良い一日をお過ごしください。

いいなと思ったら応援しよう!