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自分の世界が仲間の世界とつながったよ

今日は5歳さんたちと。
そろそろ卒園、進学もカウントダウン

成長の集大成や思い出作り系のイベントが
増えてきているようです。

アートでも、さりげなく
聞いてみましょうか、とね。

今日は色画用紙をたくさんカットしたものを使っての線画、貼り絵。で、
「公園で見たことあるもの作ろう」
にしました。

線でお絵かきする練習と称して
いくつか形を作ってみて
みんなと何かを作りたくてうずうずして
きた頃合い。

私も一緒に行ったことがある
近くの公園の名前などもあげつつ
どんなものあるの?
そこでどんなもの見たの?
と話してもらうと
最初は、
🐱「いまはどんぐり」
🐶「遊具」
🐭「トイレ」
と列挙でしたが、徐々に
🐰「川、みたいな水のとこ?」
🐶 「あの川に🐸くん、どぼんって落ちた」
🐱「そーそー」
と知っているエピソードがでてきた
そんなことがあったんだあ
と私がふむふむ聞いていると
いつでもどこでも
話題に乗り遅れるヒトはいるもんで
🐻「え?だれだれ?だれか川に流されたの?」
と聞いてきたり。

あっちの公園はトイレがあるからいい、だの
いや、きれいじゃないから園まで戻りたい、だの
日常がにじみでていて興味深い。

さて、いざ、では、作る
となると
作りたいもの、に走りたくなるわけで。
🐱「虹つくっていい?」
⛰️「公園でみたことあるならいいと思うよ」
🐱「、、、ない」
そこはまだゴマカシとかできない5歳さん。
でも、あきらめられないらしい
🐱「虹作っていい?」
⛰️「🐱ちゃんは公園で見たことないのかあ。⛰️はあるよー。じゃあ、⛰️の見た分を🐱にあげるね」
🐱さん、ニコッとして虹にとりかかる。

今度は🐻が寄ってきた
🐻「あのさ、川の話してたでしょ。川じゃなくてさ、滝をつくりたくなったの」
🐻さんはわりと独自路線をぱーっとつっぱしるタイプで、それで叱られちゃうことも多い。
今日は確認にきたことが成長。
⛰️「お話してくれてありがとう。川から滝を思いついたの、楽しそうね、やってみよう」
画用紙を全部は貼らずに端っこをちょっと
くるりんとさせたりして
なかなか動きのある滝に。
🐻は難しかったと言ってたけど
いやいや、工夫がいっぱいつまってるよー

みんな、
ブランコや滑り台とか作るのかな、と思ったら
材料にひっぱられたところもあるのでしょう
あと、きれいなものを作りたい、
とかもあるみたいで
蝶々、雪の結晶、花火、スイカなどなど。
それから夕焼け空。
夕焼け空、オレンジやピンクや赤をたくさん重ねて貼ってて
すごくきれいだし、
あ、なんか、もう自分のものにしたな、このやり方、という印象でした。

紙の長さに翻弄されている人もいたので
必要な長さに切ったっていいんだよ
と伝えると
ブレイクスルーして、わっと作り出していた

切ったら切ったで
切るほうが楽しくなっちゃうとかは
幼児あるあるですがね。

終わってから
みんなの作品を乾燥台に並べて鑑賞。

すると、みんなから気づきの声。

🐶蝶々がいっぱいいるね

🐰あ、夕焼け空が2人いるから、
それは横につなげようよ

🐭花火も上にあがるところと
丸く広がったところといるから
上と下に並べよう

そんなふうに並べ替えが
自然と始まりました
一人二人、主導するヒトはいましたが
1人が気づくと
ぱーっとみんなの意識も開かれる感じ。

夕焼け空の公園で雨が降って、
やんだら虹がでてきて〜
とその場で即興のお話もうまれてきました

おお!5歳さんたち、やるではないか!
今年は個人主義な人たちと思っていたけど
作品でつながったねえ

終わってから
園長にも共有すると
驚きと感動で絶句していました
「今年の5歳さんが?!」

そうなんです、今年の5歳さんが、なんですよ

卒園だ進学だって考えちゃうけど
あのヒトたちは
どの瞬間だって成長して
変化していくんだね

#幼児とアート #線画 #画用紙



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