自然環境リテラシー学 第1回『未知の世界へ』
皆さんはじめまして。三重大学1年生のフミと申します。
私がこの度受講した、自然環境リテラシー学で学んだこと、感じたことなどをこのnoteに綴って行こうと思います。
さて、第1回のキャンプでは、シーカヤックの基本やテントの建て方など、アウトドアの基本とも呼べる事を沢山学ばせて頂きました。
1日目
少し不安が煽られるような曇天の中、今回の実習場所であるマリーナ河芸にやって来ました。
この日は「午後から本格的に降り始める」という予報が出ていたため、予定が変更になりカヤックの実習を午前中に行い、午後からテント設営というプログラムとなりました。
まず、カヤックの部位や、着用する装備についての説明を受けた後、いよいよ海へと旅立ちます。
1度パドルで水をつかみ漕ぎ始めると、意外と速く進む、これは余裕だなと思い、周りの景色に目を向けて見ました。
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いやめっちゃ汚いやん。
この日は水温が高いのか赤潮が発生しており、こんな感じにプランクトンが大量発生、なんともチン(転覆すること)したくないと思ってしまう海でした。
そんなことを思っていたらいつの間にか目的地から大きく逸れてしまい、急いでリーダーさんの待つ地点へ進路変更しないといけなくなり、カヤックの難しさを実感しました。
その後、前身や後退、旋回の方法を学び、リーダーさんの後について移動してみたり、スポンジを取るゲームをしたりしました。
1日目のカヤックでは、カヤックを自分の思う軌道で進めるということがかなり難しかったです。左右の漕ぎ方の癖の違いですぐに右へ左へ行ってしまうほか、方向転換の時かなり大回りになり時間がかかるなど、カヤックを自分が乗りこなすと言うよりは、カヤックに自分が振り回されているという感じが強かったです。
それでも、実際に海に出てカヤックを漕ぐと、波や風を直に感じ、今まで自然に触れてこなかった私としては、とても新鮮で面白い経験になりました。
さて、カヤックの実習と片付けを終え、雨足が強くなる中ガイダンスを受け、その後テントを建てました。
天候のこともあり、リーダーさんやインストラクターさんに増設してもらったタープの下にテントを立てることに。今までテントを建てたことはなかったのですが、分かりやすく説明してくれたおかげでかなりスムーズに建てることが出来たのはいいのですが、
こんな感じで、建てる場所完全に間違えました。
ちょうど雨が弱くなったタイミングで建てたので油断してた·····。その後集中的に降られたことで入口部分に浸水、タオルをしく羽目になりました。
テントを建てたあとは皆がガスバーナーや食材を受け取り、夕食を作りました。
この夜支給品として頂いたのはレトルトカレー(辛口)でしたが、周りを見てみると釣った魚を天ぷらにしている先輩や、マシュマロ焼いてる人など各自で食事を楽しむために準備していたことがわかり、何も食材を持ってこなかったことを後悔しました。それでも、天ぷらを分けてもらったり、インストラクターのあいりさんのお誕生日をお祝いしたりと、賑やかで楽しい夜を過ごすことが出来ました。
この日はその後各自就寝ということで、明日のログブック(航海日誌)の予報部分を記入し明日の準備をした後、2日目に向け、ゆっくりと体を休めるため、寝床に着きました。
2日目
目が覚めてテントの外に出てみたのが、午前4時半頃。近くを散歩してみると、雨雲は影も見せず、海岸から登る朝日がこの一日を祝福しているように感じました。
めっちゃきれい。なんでも、この日は「朝霧」という霧で海と空の境界があやふやになる現象が出ていたようで、午前中はかなり神秘的な景色を見ることができました。
はじめに朝食として支給されたパンとバナナを食べたあと、カヤックの準備に取り掛かりました。1日目も準備でカヤックを運びましたが、これがなかなかきつい。船体を傷つけないよう運ばないといけないのでかなり気を遣わないといけず、それでいて重たいので、手にマメができそうになりました。
2日目のカヤック実習では赤潮も止み、きれいな海に出ることができました。
まずみんなで浜へと移動し、その後私達は干潟の探索を行いました。ヤドカリや巻貝、アシハラガニといった生き物たちを見ることができました。
カヤック実習後半は、グループレスキューとセルフレスキューを練習しました。セルフレスキューでは私はリーダーの方とペアを組んでの練習で、リーダーさんが手際よく教えてくださったおかげで、テキパキと終わらせることができました。セルフレスキューでは、カヤックのうえに乗ったあとのバランス調整が難しく、コックピット内に水がたまるまで何度やっても失敗し、水抜きのためにも今回は断念という形で終わってしまいました。とても悔しかったので、機会があればリベンジしてみたいと思いました。
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カヤックを片付けたあとは、1日目に貰っていた袋麺とウインナーを昼食として頂きました。私が貰った袋麺は焼きそばで、鍋での調理が難しくかなり苦労しましたが、味は美味しくできました。
午後は、テントの片付けを行いました。ペグが思ったより抜きやすかったのに驚きました。また、袋に入るよう畳むのが難しかったです。
最後1分間スピーチでは、今日よかった事をみんなで話しました。各々が楽しめたことを聞くことができ、私も良かったところをたくさん見つけることができてよかったです。
最後に
この2日間で、自然に出て活動することの楽しさと過酷さを学ぶことが出来ました。カヤックを漕いで色々なところに行く時に、海の上でしか見えない景色や生き物の行動を見ることができ、これからの実習も楽しみになりました。また、カヤックの転覆や低体温、危険生物など自然ならではの過酷さも知ることができ、リスク管理や周りを見て行動することの大切さを知ることができました。
また、リーダーさんやインストラクターさん達が安全のために天候や波の高さを確認し、ミーティングを重ねて柔軟に対応していて、私も見習いたいと思いました。
次回のリテラシー学では、不便のないよう準備を万全にしてより楽しもうという心意気で取り組みたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
※1 この画像は私が撮ったものではなく、共有された写真をお借りしました。