神の遣いは静かに暮らしたい第2話‐1
2話-1 天使
なんだかふわふわする。でもそれはベッドとは違う感覚だった。まるでそれは雲のようで……。
まさか、と思っておそるおそる目を開けてみると、視界にはよく晴れた日の空のような青が見えた。自分が寝転んでいるはずのベッドを見ると、それは雲だった。一緒にベッドにいたはずのミルクも見当たらない。
私は死んだのだろうか?誰かに殺された、ということはありえない。もし部屋に侵入者がいたとしたら、ミルクとココアが絶対に気づくはずだ。
ということはやけにリアルな夢だろうか?私