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猫と暮らす

北海道滞在の大きな楽しみの一つ
に1ヶ月の猫との暮らしがあった

我が家にはわんこがおり、かれこれ共に生活を始めて4年目になる
小さい頃から動物が好きで近所の入場無料動物園に毎週末父親と妹とよく通った
ただ、両親は犬猫鳥を飼う事を絶対に許さなかった
自分で世帯を持ち子供が大きくなり50を過ぎてやっと長年の望みを叶える事ができたのだ

犬には犬の、猫には猫の双方譲れぬ魅力がある
縁あって先に出会ったわんことの生活が始まり数年経ったが、猫への思いも常にある日々
風貌や仕草もさる事ながら、計り知れない猫の未知の世界感に強く惹かれてしまうのだ
ただ今のわんこは1人が好きで仲間を必要としていない様子
私や家族の愛をただ一身に受けて過ごしたいタイプだと感じぐっと堪えて他の子は迎えない事にしている

そんな私に普通ならありえない幸運がやってきた!
1ヶ月の滞在先にニャンコがいる!
短い期間ではあるがひと時願いが叶う事になったのだ

15才オス猫で高齢ではあるが実際会うとずっと若く見えた
外猫だったが保護され北海道の家族が引き取ったとの事
あまり人に慣れず、時に噛み付いたり爪を立てたりすると聞いていたので
むやみに距離を縮めたりする事は絶対にやめようと行く前から考えていた

北海道の家に到着後から一定の距離を保ち彼の食事や排泄のお世話など淡々とこなし何日か過ぎた
すると程なく、少しずつだがニャンコの方から私への距離を縮めてくれるようになった
ソファに座ればそばにきて、その頃からベットで眠る私の足元で共に眠るようになった
何かを要求している素ぶりに餌かなぁ?撫でて欲しいのかなぁ?と最初はわからず、当たったり外れたりした
たまに噛まれそうになったりする事もあったが、そんな時は別の部屋に離れた

昼夜共に過ごすようになるとさらに距離は近づいたように思えた
出かけて帰れば玄関で迎えてくれ、お風呂に入る私をドアの前で待ってくれたりした
置いてきたワンコの事を思って寂しくなった時もそっとそばにきてくれたり
撫でて欲しいと催促をしたり、柔らかいご飯が欲しいと置いてある場所に連れて行かれたり
正直ここまで心を開いてくれると思わなかった

ある時、外泊から帰った夜私の後頭部を突然噛もうとした
近くにいた家族に止めてもらい痛い思いはしなかったけれど、頭噛むんだ〜と大笑いしてしまった
もしかして外泊に腹を立てたのかな?
単に虫の居所が悪かったのかな?理由はわからなかったし本当はダメな事なんだけれど可愛いと思ってしまった

北海道から家に戻る数日前から帰り支度を少しずつ始めた
そんな時ニャンコはその場を離れず私の様子をひっそりと見ていた
どこでもドアがあったらな〜いつでも会えるのになぁ
スモールライトがあったら小さくしてこっそり連れて行くのになぁ
小学生の頃くらいにドラえもんにいて欲しくなった

抱き上げることも触る事もままならない少し気難しさはあったが心根の温かい可愛い可愛い子であった





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