まだ寒さも凍みて、昨晩からの雪が通りにはちらほら残っていた。 寝てから4時間位しか経っていない早朝、突然のインターホンで飛び起きるが、モニター越しに警察と名乗る数名の男性たち。 今までテレビで、ドラマで、映画で見てきた警察手帳を見せつける名シーンをフラッシュバックのごとし、私は実際走馬灯のようにゆっくりと時間が流れ、捜査員を家の中に招き入れた。 驚きと悔しさと絶望と悔やみと憎しみと後他にもあった感情を感じながら階段を上がって行った。 家にいるのは私1人では無い。