3サイクル反復速習法
本日は体系的な勉強法の話になります。
一連の暗記プロセス、と言いますか。
社会系の科目や理科の暗記部分、他にも数学の問題集1冊など、
分厚い教材を丸々1冊暗記する時にはこのプロセスに則って暗記するといいよーという暗記法になります。
その暗記法とは。
3サイクル反復速習法
というものです。
やり方を説明しましょう。
まず最初に、暗記に用いる教材の全範囲を区切っていきます。
この時のポイントとしては、目次、章ごとに区切っていくのではなく、ページ数で区切るということです。
例えば、日本史でいえば、「時代ごと」とかキリのいいところで区切るのではなく、中途半端なところであれ、「3ページごと」とか、ページ数で区切ろうということです。
この理由としては、今回の復習法の肝はスピードなんです。
「スピードを上げて反復しまくれ」ということは僕もよく言いますが、こういうやり方でやる時には「リズム」が大切になります。
リズムを一定にすることでテンポよく進めることができます。
章ごとに区切ると全然ページ数がバラバラになったりするじゃないですか。
すると反復のペースとかも乱れてきて面倒くさいんですよね。
ということで、気持ち悪い感じもしますがページ数で区切ってみましょう。
で、「ページ数」の目安ですが、最初は「1ページ」ごとにしてください。
慣れてくれば2ページ、3ページ、と少し増やしてもいいですが。
そしてこの「3サイクル反復速習法」では、「3サイクル」ですから、
1ページを「3回」繰り返しながら勉強を進めていく、
というのが大原則になります。
はじめに1ページ目の学習を終わらせます。
するとそのページを丸で囲みます。
これがそのページの学習が1回終わったことの印になります。
そして、もう一度1ページを復習すると二重丸になります。
そして、二重丸がついたら次のページに進みます。
今度は2ページ目に1個目の丸が付きますよね?
これが前のページに戻る合図です。
そして1ページ目は3回目が終わるので今度は2ページ目。
そして2ページ目に二重丸が付くので今度は3ページ目に進む。
3ページ目に丸がついたら前に戻る合図。
2ページ目の3回目をやります。
そしてまた3ページ目の2回目。
二重丸がついたら先に進む。
4ページ目の1回目…
こんな感じで進めていきます。
文字にするとなんのこっちゃよくわかんないですよね笑
ページ数を並べると、
①→①→②→①→②→③→②→③→④→③→④→⑤→④→⑤→⑥→…
こんな感じです。
実際自分でやってみたらすぐにわかると思います笑
分かりやすくいえば、
「1歩下がって2歩進む」です。
これで3回ずつできるはずです。
これをひたすら繰り返して1冊を終わらせるという流れになります。
では、この速習法のポイントをいくつか説明していきます。
まず1つ目は、
読むことに徹して、ハイスピードで進める
ということです。
短期間で1周を終わらせて、その後何周もしていくことが大事なので、読むことに徹しましょう。
問題集でも解答を用意して、問題と解答をすぐに読むようにしましょう。
解かないってことですね。
極端な感じもしますが、暗記科目に関しては全然それでいいと思います。
普通「読むだけ」の勉強法は、定着しているか不安になるものなのですが、なにせ「3回」同じ範囲を復習することが前提になっているので、
不安感もさほどなく進められると思います。
つまり、日本史などの教科書を暗記する際に、
部分、部分を完璧にして進めていく方法(部分法)か、
スピード重視で、定着していなくともゴリゴリ進めて何周もする方法(全体法)か、
どちらが効率がいいのか、という話ですね。
脳科学の観点からいくと、全体法の方が効率がいいということが分かっています。
とはいえ。
1回さらっと読むだけではさすがにほとんど定着しません。
薄すぎるんですね、1回の勉強量が。
だから、3回くらいがちょうどいいということです。
部分法と全体法の中間、やや全体法よりの暗記法ってところですかね、この勉強法は。
非常にバランスがとれていていいと思います。
それと、ポイント2つ目。
分からないところが出てきてもとりあえず頭に入れてそのまま進む、ということです。
とにかくリズム、スピードが大事なのでいちいち立ち止まってはいけません。
分からないものも、進めていくうちに分かることもあったり、潜在意識が思考を働かせてくれることで急に理解出来ることもあります。
どうせあとで何周もするんですから、一回目で覚える必要はありません。
そして、ポイント3つ目。
2周目以降は、1区切りのページ数も増やしながらよりスピードアップしていきましょう。
科目にもよりますが、だいたい1教材で6-7周もすればかなり定着率も上がると思います。
そして、他にポイントですが。
この速習法をやる時にはワンセクション要約、もセットで取り入れるといいと思います。
セクションごと、区切りごとに立ち止まって、そこまでの内容を要約、説明するというやつです。
今回の「3サイクル反復速習法」はアウトプットの場がないので。
読むだけになっちゃうとちょっと定着率も落ちるのかなと。
なので1ページごとに一旦本を閉じて、その内容を説明する、という作業は挟んだ方がいいと思いますね。
スピードは落ちてしまうのですが、それは仕方ないですね。
暗記科目の勉強法に関しては基本この「3サイクル反復速習法」をベースに、最近紹介した暗記テクニックなどを組み込んでいければ相当効率が良くなると思います。
ぜひぜひどの教科でも構わないのでこの勉強法を取り入れてみてください!
では今日のワーク。
「3サイクル反復速習法を実践してみる」です!
実践の感想など聞かせてください!
また「ワーク報告版」でも継続して1周できたりしたらぜひぜひ報告してくださいな!
では!
ニューロン