じぶんnote(体外受精1回目)
排卵誘発剤や女性ホルモンを補充する飲み薬を飲んで、卵胞が育っていたから初めて体外受精の手術をした。
本当は薬を使いながら排卵日を予測して順序立てて手術するらしいのだけど、わたしは普通の身体じゃないから。普通の予測が役に立たなくて、「いつ排卵してもおかしくない状態」だった。だから賭けの手術だった。
幸いにも排卵はしていなかったので体外受精の手術をしたのだが、卵がなかった。言葉に表せない感情になって、泣いた。またわたしは欠陥人間だ。
卵子がない卵胞のことを空胞と呼ぶらしい。これが先天的なものなのか、抗がん剤治療などをした後天的なものなのかは分からない。とにかく先が長そうなことだけ分かった。
毎日自己注射して服薬して、毎週病院に行ってという日々が続いていたので少し身体を休めるためにも別の薬を飲むことになった。
薬漬け、と思ってしまう。病気になるまでは飲み合わせとか気にしたことなかったのに、すごく神経質になった。
この薬を飲み終わったら、生理が来るようになるらしい。もうすぐ飲み終わるのだが、この薬の副作用が辛かった。毎日吐き気とめまい、嘔吐もしたな。「抗がん剤ほどじゃないよ」と言い聞かせているけど、ストレス耐性がどんどんと落ちている。
わたしはいつになったら平穏な日が送れるようになるのだろうか。もういっそのこと消えてしまいたい。誰の記憶からもスッと消えることができるのならば、苦しまずに消えれるのか。
最近はそんなことばかり考えている。
誰にも言えない、誰も分かってくれない。こんな特殊な経験をしているのはわたしだけだもの。もう疲れてしまった。
おわり。
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