一期一会の空
今日は息子の保育園でのお迎えの際に、申し訳なさと不甲斐なさで寂しい気持ちになり、考えさせられるできごとがありました。
いつものように家で娘の宿題を見ながら、家事をしていたときのこと。雲行きが少しだけ怪しくなり、携帯に強い雨が降るとの予報が鳴り、私は少し焦りました。急遽いつもより少し早い時間にお迎えに行くことにしました。
空からちらちらと雨が降り出していたものの、すぐに雨は上がり、私は急いで保育園の門から入っていきました。園庭で息子の姿を確認し、合図をした後、ふと奥のほうに目をやると、そこには以前お世話になった息子の担任の先生の姿がありました。家庭のご事情から退職されたものの、今日は久々に園児たちに会いに来ていたようでした。
その先生は、この保育園を卒園した上の子たちが入園当時からお世話になっていたこともあり長いお付き合いでした。育児のことで悩んだり、他の保護者の方々の輪にも上手く入れない私にも、いつも温かく声をかけてくださり、私が一番心を許し、頼りにしている先生でした。
その先生がふとこちらに気づき、歩み寄り声をかけてくれました。私はといえば、懐かしさと言葉にならない思いが溢れたのですが、なぜか遠慮してしまい、天気のことを話題にしたあと、あっさりとその場を離れてしまったのです。門を出ていく際、振り返り会釈してその場を去ったのですが、先生の疲れたような少し寂し気な横顔が印象的で、車の中では後悔の念でいっぱいでした。
もし、心の準備ができていたなら、私のほうからもっとお話しできたことはあったはずなのに、と。感傷的すぎるかもしれませんが、それほどご恩を感じている方でしたので、家に帰った後もぼーっと考え込んでしまいました。
時間はあとには戻りません。再び会えるとも限りません。このような機会はいつ訪れるかもわかりません。だからこそ、日ごろから一期一会の気持ちを大切に、気持ちに余裕を持たなければ、と反省した出来事でした。
心穏やかに、ご縁を大切に過ごしていきたい、と強く思いました。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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