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Tokyo Undergroundよもヤバ話●’70-’80/地下にうごめくロックンロールバンドたち第14話『Nobu/桑原延享(Kuwabara Nobutaka)音と共に生きていく』
話/◎桑原延享 取材・文◎カスヤトシアキ 『シスコで聞いた江戸アケミの訃報』 『FOOLS』の耕(伊藤耕)の歌ではないが、若い頃はまるで羽が生えたような気分になることがあった。高揚感が胸の奥から湧き起こり、どうしようもないほどにテンションが上がるのだ。 いやいや、別に何か仕込んでいるという訳では決してない。どっちかというと、ドーパミンが多く出る体質なのである。そのままのハイな気分で物事を決めようとすると、 「ちょっと待て、頼むから、一呼吸置い
Tokyo Undergroundよもヤバ話●’70-’80/地下にうごめくロックンロールバンドたち第13話『Nobu/桑原延享(Kuwabara Nobutaka)が踊るまで』
話/◎桑原延享 取材・文◎カスヤトシアキ 『無意識の中で踊るように生きる人生』 Nobuのステージを初めて観たのは10年近く前の地球屋だと思う。エミリー率いる『ダイヤモンズ』の対バンが『Deep Count』だったのだ。演奏が始まってすぐに気持ちを持って行かれた気がする。エッジの効いたインパクトのあるサウンドが心地良かったからだ。そこにNobuのヴォーカルが乗っかると、それはラップなのか、アジテーションなのか、なんとも意表を突くアプローチだった。こちらの心の準備が
Tokyo Undergroundよもヤバ話●’70-’80/地下にうごめくロックンロールバンドたち第12話『ジョニー・サンダース台風の中での山口冨士夫と忌野清志郎』
※想いの残る一瞬の出来事は、映画のワンシーンのようだ/ジョニー・サンダース&山口冨士夫 話/資料提供◎鳥井賀句 取材・文◎カスヤトシアキ 資料写真◎古岩井公啓(GoodLovin’Production) 『ジョニーが冨士夫を呼んでるぜ!』 なんちゃって、「ぜ!」は付かなかったと思うが、かなりキザな言い回しで賀句さんは電話してきたのだと思う。しかし、全世界のジョニー・ファンにまことに申し訳ないのだが、無知な僕はこのとき、ジョニー・サンダースをよくは知らなかった。
Tokyo Undergroundよもヤバ話●’70-’80/地下にうごめくロックンロールバンドたち第11話/鳥井賀句『ブラックプールから見る景色/スピード/ペイン/東京ロッカーズ』
※ 盟友・ジョニー・サンダースと共に 話/資料提供◎鳥井賀句 取材・文◎カスヤトシアキ 資料写真◎井出情児 資料写真◎地引雄一 資料写真◎鈴木 資料提供/青木ミホ 『40年前、遊びの輪の真只中で……』 自宅の電話が明らかに盗聴されていた。 受話器を取ると“カチャン”という音がして、その直後から少しくぐもったような音声になる。多少だが聞き取りにくくなるのだ。 「おい!この電話おかしいぞ。盗聴されてねぇか?」 かけてきた友達が怪訝(けげん)そうな声を
Tokyo Undergroundよもヤバ話●’70-’80/地下にうごめくロックンロールバンドたち第10話『ROCK前夜/鳥井賀句の音と思想的革命話』
取材・文◎カスヤトシアキ ※タイトル写真:80年代に自ら経営していたROCK BAR 『ブラック・プール』 にて 『鳥井賀句さんと新桜台のロック・バーで呑む』 昨年(2023年)10月の終わりに鳥井賀句さんとお会いした。新桜台にできたばかりのロックバーを指定してきたので、(当然のことながら)どこまでもロック好きなんだなって、改めて思った。まぁ、僕としても子供の頃からの音楽好きで、なんでも聴きまくってきた人生なのだが、賀句さんみたいには、熱のこもったロック・マ
Tokyo Undergroundよもヤバ話●’70-’80/地下にうごめくロックンロールバンドたち第9話『 “SPEED” “FOOLS” “TUMBLINGS” “TEARDROPS”』
取材・文◎カスヤトシアキ 話/野月ジョージ(ミュージシャン) 話/中村俊彦(クリエイター) 話/山口冨士夫(ミュージシャン) 話/ケンゴ(ミュージシャン) 話/ジニー・ムラサキ(クリエイター) V T R◎音源提供/Andy Shiono http://andys-video.com/ 資料提供/青木ミホ 写真/鈴木 ※タイトル画像はSPEED/右端から青木眞一、ケンゴ、井出裕行、ボーイ/Photo by Suzuki 『青木家のルーツから見た、青ちゃんが育っ