ストレスと独り身とホテル暮らしとー フィフスシーズン【第2回・埼玉県秩父《後編》】
客室の窓からは雑木林と、その隙間から横瀬川がわずかに見えている。カエデの葉っぱで作ったラムネときたか……なんか青臭そうだし、高いし……間に合ってます😊
客室のとっても小さいテレビでニュースと海外ドラマの動画を視聴し、ゆっくりした後、夕食の時間になったので会場に向かう。なんだか豪胆な感じの名前の会場があった。
ザ・宴会場といった内装。個人的にはあまり好きな空間ではない。
秋刀魚の煮付け、生麩、合鴨のスモーク、もずく酢、焼き茄子のずんだ和え。
香の物二種と梅酒。
もち豚と野菜の味噌仕立て。
鮪と勘八と埼玉県産のこんにゃくの刺身。
五穀米饅頭(栗と銀杏の餡かけ)、つくね団子と野菜の餡かけ、鰈の金時焼き。なんて珍しい組み合わせ。鰈に薩摩芋とは……う~~ん、決して不味くはないのだが、調和して新しい味に昇華しているとは言い難い。
埼玉県産のブランド米を使用した茸の釜飯と吸い物、紫芋のプリン。
ごちそうさまでした。会席料理としては特に可もなく不可もなし。厳しく言うと、決して記憶には残らないラインナップだ。
お楽しみの温泉タイム。秩父温泉といえばそれなりに知名度がある。それを初めて体験させてもらおう。
ただ、こちらのホテルの入浴施設は特殊で、大浴場(内湯)と露天風呂が別になっており、両方を愉しむには一度着替えてから場所を移動する必要があるのだ。私は考えた……少々面倒だな。ならば、普段から私がより重要視している露天風呂に集中しようと。
※ホテルHPより写真を引用
正直、内湯の方は昭和の安っぽい銭湯みたいで私の趣味には合わないが、露天風呂の方はなかなかのセンス。夕食後、私の予測通り貸切状態で愉しめた。雑木林の暗闇と、風呂のライトアップが丁度良い空間を作り出していた。涼しく清浄な空気を肌で感じながら、温泉の熱さも身に染みて極上のひとときになる😊
西武秩父駅で買った気になる一本(¥280)をグラスに注ぎ、窓から秩父の夜景(ひたすらの闇)を眺めつつ飲む。さて、かすかに聞こえてくるボイラーの音に包まれながら寝るとするかな。
おやすみ、秩父🌟
おはよう、秩父🌄 地方の田舎+清流+雑木林=空気が奇麗 東京に住む人間が御手軽に大自然を満喫し、ストレス解消するにはもってこいの土地。
フロントと同じ階にある広々カフェが朝食会場。青空と雑木林を眺めながらゆったりと頂く。
全体的には悪くない献立。埼玉名物の『みそポテト』もあるが、以前、奥武蔵で食べたのとは違って天ぷらのような衣……奥武蔵バージョンの方が美味しかったな。豚肉タップリの肉じゃが旨い。白菜の浅漬けは白飯とよく合うが、今回はパン食。
食事後はいつものように朝風呂で気持ち良くとろけ、ゆっくりと帰り支度をしてチェックアウト。送迎バスで西武秩父駅まで送ってもらう。
帰り際に気づいたのだが、ホテルのすぐ近くに謎のあばら家があった。動物病院……いや、個人的には大きな廃屋にしか見えなかったし、野生動物の隠れ家と化してるような……。
西武秩父駅に到着。派手な色した花々が御出迎え。埼玉県、探せば結構楽しめる所があるようだ。
さらばッ、秩父!
補足ー
西武秩父駅で購入した自分への御土産。埼玉県産の有名な抹茶を使用したバウムクーヘン¥1296。サイズの割には結構な御値段なのだが。
……うおッ、メチャクチャ美味しい🥰 抹茶の味と香りが非常に濃厚で御茶菓子にうってつけ。これはお薦め。