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ストレスと独り身とホテル暮らしとーサードシーズン【第1回・山梨県河口湖《前編》】

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 東京都心で疲労困憊になった居眠りサラリーマン、もしくは泥酔して気絶したままの企業戦士……そういった連中が覚醒した瞬間青ざめる街、大月。      2022年6月20日の午前中、建設途中で放置され続けていた東横インが今年の3月末にやっと開業したこの街。私は乗り換えの為、降りる。

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 大月駅から富士急行線に乗って約1時間。終点の河口湖に到着する。不気味な人面列車がドヤ顔で迎えてくれた。

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 車内の造りはしっかりとした、愉快なデザインの列車が停まっていた。そして、安易に乱用されるコピペっぽいアニメキャラ。2年前には確かに居なかった……ここ最近で全国レベルで蔓延しているのだろう。

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 むふぅ~~、味わい深い良い造りの駅。落ち着きと安らぎを与えてくれる外観だ。私は木材に囲まれていると不思議と癒される。中は山梨の名産品がぎっしりと詰まっており、私の食指がとても動いた。

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 駅前には大小様々な職種の建物が並び、非常にローカルなビジホが幾つも点在していた。温泉地としても有名な河口湖だが、温泉無しでひたすら観光と食事のみに金をかけたい人用の安宿といった感じだ。

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 温泉地の駅前にはよく見かける足湯の設備。現場作業員らしきオッサンの背中が侘しい。大昔に乗られていたであろう車両が展示され、近所の保育園児達が保母さんに連れられて見学していた。彼等は大人の階段を上って気づくのだろう……トーマスの異常さに。

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 隙あらば蔓延る『温泉むすめ』シリーズ。

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 時間をかけて山梨まで来て食わぬワケにはいかんな。駅のすぐ目の前に建つこちら、『ほうとう不動・河口湖駅前店』に行くしかあるまい。

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 店内は観光客と思しき連中が結構居た。基本、山梨に来た他県の人間は思考が同調されるのだろう。ほうとうを食わずして生きては帰れぬ……と。注文したのは不動ほうとう¥1100。う、うおッ……旨ッ!! 具は白菜とインゲンと南瓜、油揚げとナメコ。味噌ベースの出汁と実に良く合うし、この麺がすんげぇモチモチ🥰 堪らないコシと喉越し。うどんの麺と言うより、長細い餅のような食感だ。

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 昼食後、駅のロータリーにまで戻る。この駅、やたらと燕の巣が作られており、器用に人間を避けながらあちこちを飛んでいる。何故だろう、人って燕の巣が近くにあると急に寛容な気持ちになる。

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 到着。河口湖駅から路線バス(内装がとても綺麗でプロの声優が音声案内をしてくれる)で約20分。眼前に広がる広大な湖と、その奥にそびえるー

 ザ・富士山🗻!!

 全体像が綺麗に眺められる良い地点なのだが、残念ながら本日の富士山は雲とイチャついててボンヤリ気味。

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 降りたバス停のすぐ傍。

本日の愛人『サニーデ・リゾート』である💘

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 外観はみすぼらしいが、内装や内観は整然としており、木材やオブジェや間接照明の使い方がとても上品。そして、チェックイン。今回は料理アップグレードプランで入湯税込みの¥17750。遠い距離を経た分、それ相応の期待をしてしまう。

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 本日の客室は3階。3階建ての建屋なので最上階だ。

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 これはなかなか……🤩 良い広さと畳の癒しの香り。マッサージチェアが配備されているのが素晴らしい! 長時間電車に乗ってるとどうしても筋肉が強張るから助かる。そして、広縁の丁度良い高さの椅子に座ってー

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 河口湖と富士山の壮大な景色をゆったりと眺められる。生憎の天候で今日は霞がかってるけど。

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 決して新しい設備ではないが、とても清潔感があり、目立った傷みや損壊は無いので気分良く使える。いつも通り温泉が有るので客室の風呂場は使わない。

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 柔らかさを具現化したような木製の引き出し棚。上から引き出してみると……上品なティーセット、紅茶・緑茶・ほうじ茶・茶菓子、一番下には大浴場で使うタオルセットと歯ブラシ。コーヒーもあって私は大好きなのだが、飲むと翌日お腹がゆるくなる体質の為禁止。日東紅茶があるので代わりにミルクティーを作って愉しもう。

 今宵はここまで。

 後編に続くー


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