ただただ悔しい
同じ仕事をしている知り合いから「工具を売ってでもお金を作らないと、どうするんだこの先」といわれ、仕事で使っていた工具を売ろうと思っています。
自分でいうのもなんですが、私は几帳面というか細かくて、なかなか腕のいい職人でもあったので、その技術に相応しいハイグレードな工を揃えていました。
購入金額は100万ではぜんぜん足りないくらいです。
ほかの職人ではここまで揃えている人はまずいないんじゃないかというくらい、しっかりとした物ばかり、時間をかけて揃えました。
電源コードの無いバッテリータイプの物がほとんどで現場に電源が無くてもほぼ工事が出来るくらいに揃えていました。
今現在では、それを使いこなすどころか、使えもしない。そして收入も無い。となれば、とりあえずはもう売るしかないか、と思いつつ気持ちを奮い立たせて、外に出て、工具を点検していると今の自分が悔しくて、工具を見ながら涙が溢れます。
悔しい。
もともとは仕事を取る方が得意だったので、工事は職人さんにお願いしていたんですが、一時、頼める期職人さんがいなくなってしまって、そこから自分で工事もガンガンやるようになりました。
とにかく細かい性格が反映されて、完成度が高い。きっとお客さんはそこまで求めていなかったんでしょうけど、とにかくしっかりやっていました。
それが行き過ぎて強迫症の原因のひとつになったのかも知れません。
頑張り過ぎていた、と思います。
効率、利益、そしてお客さんの満足。自分の体ことなど省みず働きまくり。
仕事が終わっても、家のことも、子どものこともフルに頑張っていました。
そして体が不調なり、心が不調になり、仕事がだんだんできなくなり。
数年を経て、今、どん底です。
離婚については自分を省みる機会になったけど、工具を見ていたら、相当頑張っていた自分を見直すとともに、そんな自分には心の余裕がなくなっていったんだろうな、と思ったら悔しくて悔しくて。
今も文字を打ちながら涙が溢れています。
辛いです。
工具なんかより比べ物にならない物を失ってしまった。
あれほど頑張ってきたのに。
悔しい。
この経験が活きるような人生の展開が待っていることを信じたいです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?