散歩で、心が動き脳がスッキリ

書き物が少しずつしか進まない、それなのに集中力が切れてきた、今週のゼミでの中間報告も相当気がかりだ…と煮詰まれば煮詰まるほど部屋から出る気が失せる。が、お腹も減ってきたぞ。そういえば朝ごはんからほとんど何も食べていなかった、買い出しに行かないと。

ケンブリッジには(そして他の多くの街でも)日本のコンビニみたいな店はない。でも、カレッジから歩いて5分のところに結構大きいスーパー、セインズベリーがあって(Sainsbury localではない普通の方)、早朝から深夜まで開いている。

煮詰まっていると「一歩も外に出たくない」気持ちになるけど、一旦外に出ると、ものすごく快適な空間が広がっているから、よい気分転換になるのも分かっている。

ちょっとカレッジの門から出ただけで、こんなに素敵な人に出会えてしまう。

これなら肖像権を侵害しないかな?と思ってかなり遠目から撮ったので分かりにくいですが。1日の終わり、アカデミックガウンを風に靡かせて颯爽と歩く姿はかっこいいです。しかもシュッとした感じの方で、表側は蝶ネクタイとかお召しになっています。

歩いていると気分が良くなってきた。公園だけでは物足らない。お、King's Collegeの方から鐘の音が聞こえる。ちょっとそこまでいってみよう。

ここケンブリッジでもちゃんとやっています。パレスチナ・ガザに対する攻撃をやめよと抗議するSit-in.

いつもは時間がなく脇を通り過ぎるだけだったが、今日は撮れた。

すごいな、さすがだなと感心するのは、これがKing's Collegeの正門脇で行われていること。キングスカレッジといったら、ケンブリッジ大学の中でももっとも象徴的なカレッジですよ。

つい、日本の大学と比べてしまう。立て看板を立てることはもちろん、ポスターを貼ることさえ許可を取らなければならない今の日本の現状、異常。もう、多くの人たちがその異常さも理解できないようになってしまったから手遅れ感を拭い切れないけど、せめて私は言っておく。とりわけアカデミックの場でのそういう状態は、異常です。

実際、イギリスで、日本びいきの方々による「日本評」で結構聞くのがこちら。「日本が好き。住みたいとさえ思う。だけど、禁止、禁止、規則、規則が多すぎる。あと、差別がひどい。最初はいいんだけど、次第に孤独感が増す。誰も味方になってくれないって」

もったいないね、日本。せっかく日本が好きといってくださる貴重な方々もいるのに。そして私が出会ったそういう人たちって、アニメとかマンガとかがきっかけなわけでは全然なかったり、なのよね。

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