≪脱線≫ 不比等の赤い糸
📌 不比等の赤い糸 【1】血の網の目
『女の穢れ』という記事で、
貞観式の、女の血穢の定めは、
藤原氏の他氏排斥の一環として、
在原氏との距離を縮める女御高子を政治から排除する役を担ったのかもしれない。
それにつけても、改めて、
不比等から始まった藤原氏の血筋が皇統に絡み付いている様は、まるで蜘蛛の糸のようだ。
というようなことを書きました。
📌 不比等の赤い糸 【2】妹背山婦女庭訓 道行恋苧環
さて、
歌舞伎や文楽の『妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)』という演目の中の『道行恋苧環(みちゆきこいのおだまき)』という部分ですが、
📖
酒屋の娘お三輪が恋した美男子求女には、橘姫という恋人がいる。
求女は、蘇我入鹿の屋敷に潜入するために、入鹿の妹である橘姫の着物の裾に赤糸を付けて跡をつける。
お三輪も求女の着物の裾に白糸を付けて、求女の後を追う。
それから、あれやこれやありまして、
嫉妬に狂うお三輪の血をもって朝敵入鹿は遂に討たれる。
というようなお話ですが、
実は、美男子求女は藤原不比等であったという仰天の正体。
たまたま描いたイラストとの不比等の赤い糸繋がりが、個人的に大変に面白くて、言いたくなってしまいました。
お目汚し、失礼いたしました。
眞斗通つぐ美
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