今日投稿すれば122日連続!すごすぎる…とのこと
映画『007/私を愛したスパイ』は完全オリジナル脚本だ。原作の内容には準拠せず題名だけが使用されている。そういう契約だったそうだ。理由はジェームズ・ボンドが女主人公の回想の中だけにしか登場しないから、のようである。
同作品のウィキペディアによれば、それは原作者イアン・フレミングからの提案だったらしい。映画製作者の側ではなく原作者側からの申し出であるというのは興味深い。
そうなると次なる興味は原作の内容だ。原作者自ら映画向きではないと考えた小説は一体如何なるものなのか?
同作品のウィキペディアを再び参照する――男に散々もてあそばれ男性不信に陥った女主人公がギャングに襲われる。彼女を救ったのがボンド。ジェームズ・ボンド――といった内容らしい。
普段のボンド映画とは傾向が違うけれども、これはこれで面白そうな気がする。「エロティシズムを意識して綴られた小説」(Wikipediaより引用)とあり、このあたりがイアン・フレミングの判断を左右したのかもしれない。
シリーズ第十作『007/私を愛したスパイ』は前作の約二倍の世界興行成績を叩き出したそうなので、原作者の判断は正しかったと言える。だがエロティシズム満載、セクシー路線を突き進んだ異色のボンド映画を見てみたかった気がしなくもない。刺激的な格好で登場するボンド・ガールが普段から売りなのに、それがさらに過激になることが予想されるのだ。すごすぎるのは間違いないところである。本当に悲しく、とても残念に思う。