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もっと音楽を聴こう

学生の頃、タワーレコードとかに行って
知らない音楽に出合うのが好きだった。
今みたいに無料で聴き放題とかの時代ではなくて
ちょっと試聴してみて、失敗することもあったり。

全然知らないアーティストを発見することもあったりした。

上京したばかりの頃、渋谷のタワーレコードでお勧めされていた
スーパーカーの『スリーアウトチェンジ』というアルバムを買った。
大学で同じクラスになったサブカル好きの男子にそれを話したら、
「それはとてもいい選択だったよ」と言われた。
確かにそれは良い選択で、ライブに行くまでになった。

上京したばかりで、必要な物なんてたくさんあるし、お金もなかったのに、
自分に必要なものは音楽だった。
ロンドンに旅行に行ったときも、買ったのはCDだった。
日本でも買えるのに、わざわざビョークのCDとか買ってた。
(当時は音楽通になりたいという下心も結構あった)

それなのにここ数年は、音楽は自分にとってそこまで身近なものではなくなってきていた。いつの間にか生産性とか効率とかを気にするようになって、それに対して音楽を聴くことが、あまり生産的ではないと判断したのかもしれない。とにかく必死だったのかもしれない。
それよりも、自己啓発とかライフハック的なYouTubeやコンテンツを聴くことが多くなってきたりしていた。
昨今の音楽の食わず嫌いもあったと思う。
アイドルにはほとんど興味がないし。

でも最近、また音楽を聴くようになってきた。
こんなこと皆知っているよ!って感じかもしれないけど、
音楽の力ってすごい。
言葉で人の心を揺さぶることは至難の業だと思う。
映像はより簡単かもしれないけど、一瞬は難しい気がしている。
でも音楽は一瞬でそれができる。

たとえば、最近よく聴いているスピッツの『フェイクファー』

最初の

やわらかな心持った はじめて 君と出会った

『フェイクファー』スピッツ

っていう一節の出だしだけでもう涙が出る。(最近本当に涙腺が弱くて大変)

メロディーと相まってなのか、草野さんの歌声なのかわからない。
よく見れば文法的にはめちゃくちゃなのに、この一節からいろなことが想像できてしまう。

同じアルバムに収録されている『謝謝』

いつでも優しい君に 謝謝 大人も子供もなく

『謝謝』スピッツ

っていう一節にもなんだか泣けてしまう。(泣くところではない)

この『フェイクファー』というアルバムはジャケットも好きで大学生の頃よく聞いていたんだけど、昨日は、夕飯を作りながら、このアルバムの曲を全曲熱唱していた。

幸い子供たちもスピッツ好きだから、苦情はこなかった。

NO MUSIC, NO LIFE
は本当だと思う。

ワクワクする気持ちを作ってくれたり
切ない気持ちを受け止めてくれたり。
一瞬で元気をくれたりする。

余談だけど、我が家は子供たち二人とも吹奏楽部なんだけど、
こないだ話を聞きに行った塾の塾長が
”吹奏楽部は引退も遅いし、受験や進学にメリットがない”
というようなことを言っていて、今の時代こんなことをいう人がいるのか?とびっくりした。

私の高校は、自分がいることが場違いなほどの進学校(地方だけど東大進学者を毎年10人以上出す)だったけど、ほとんどの人が部活やってて、引退してから猛烈に勉強してた。(自分もその一人というかただそれまで勉強さぼっていただけ)

話が逸れてしまったけど、もっと積極的に音楽を日常に取り入れていきたい。特に家事とか料理の間は音楽を聴きながら、歌いながらやるとものすごくはかどることが判明。ランニングのときも、Audibleばかりよりは音楽がやっぱりいい。

アレクサとか、YouTubeとか、他の媒体でだいたいの音楽は聴けるから、そういう意味ではとてもいい時代。
冒頭に書いたような音楽との出合いの時代もよかったけれど。
時代の便利さはどんどん享受していこう。

追記:
Def Techも音楽の素晴らしさについて歌ってる。この曲が全てかもしれない。

人の心を結ぶのが音楽
傷ついた心癒すのも音楽
言葉の壁乗り越えてゆく音楽
傷ついた心を癒すのも音楽
言葉の壁乗り越えていく音楽

おんがく MUSIC -Def Tech  

音楽がなくても生きていけるけど
そんな世界じゃあまりにも寂しいから

おんがく MUSIC -Def Tech

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