63(ロクサン)女史のソロ生活 サイクリング
雨が降っていなければ、自転車で出かける。
自転車は不思議なもので長いブランクがあっても、子どもの頃に乗れるようになっていれば、63歳でも乗れる。
ただ、若い時と違って、道の凸凹(これが結構ある)が腰やお下に応える。だから、できるだけ凸凹を避けたり、避けられない時はお尻を浮かしたりしながら乗る。
さて、5月。
私の好きなバラの季節だ。
近場にあるバラ園を目指して出発!!
途中で和菓子屋があったので、お土産にと入ってみる。
やっぱりこの時期は柏餅。味噌餡入りの柏餅を買う。
陽射しもそんなにきつくなく、汗をかくこともなく、バラ園を目指してヨッチラヨッチラ自転車をこぐ。電動アシストのお陰で坂道も楽勝。
30分近くこいでいると、お目当てのバラ園に到着。
実は初めて来るバラ園。
「さてさて如何なるところか?」
敷地はそう広くないけれど、種類が豊富でどのバラも元気!!
小さなバラ園だけに知名度が低いのか、人がいない。写真を撮るのにはもってこい。
「秘密の花園!!」
アーチも一杯あり、私の好きなツルバラが仕立てられている。
「パレード、アンジェラ、ジャスミン、ロココ、あ、あった!! 私の大好きなピエール・ドゥ・ロンサール!! 花の外側が白く、内に行く程グラデーションのようにピンクが濃くなるバラ、ピエール様!! ロンサール様!!」
3年生の苗が園芸店で売られているのはよく見るが、地植えはやっぱゴージャス!! 樹のように枝も太く、蕾がたくさん青空に向かって勢いよく伸びて膨らみ始めている。
花は咲き始めが良い。蕾が膨らんで開きかけている頃が。
「毎日、見に来ないと」
「これからどんなふうになるのだろう」
ツルバラやミニバラが好きで、10年程前から自分でもプランターで育てているが、虫にやられたり、病気になったりで成功より失敗が多い。いや、ほぼ完敗。
ここの地植えのツルバラを見てミニバラは兎も角、ツルバラを小さなプランターに閉じ込めていることが間違いだったことに初めて気付く。
トゲも一杯あり、気難しいけれど、魅力的なバラ。
園内をバラの香りを楽しみながら、好きなよ~うに巡る。すると、バラが語り掛けてきて、好きな所で好きなだけ立ち止まってバラと話し、気のすむまで眺め、一杯写真を撮る。
「とっ~ても可愛いね」
「う~ん、良き香り」
「なんて気高い~」
「吸い込まれる~」
ロザリアンのはしくれの私、暫くはバラ園へのサイクリングの日々に。