本当の意識高い系は、一度挫折する。
世の中には意識高い系、と言われる部類の人たちがたくさんいるけど、
本当の意識高い系の人は必ずと言っていいほどその人生で挫折をする。
なぜならあまりにも自分に課すその「意識の高さ」が自分の許容量を超えてしまうから。
あるいは許容量を一度超えてしまう人が、本当の意識高い系だと思う。
それはオーバーワークを推奨しているのではなくて、
本当に意識高い系の人は必ずと言ってもオーバーワークをしているものだ、
ということを言っているのである。
必ず自分を自分でオーバーしてしまう、
そして結果的にうつになってしまったり、
身心的な後遺症が残ってしまったりする。
しかし、それすら乗り越えた人がいるとすれば、
それは多分「意識高い系を超えた意識高い系」なので、
もうだいたいの人は勝つことができなくなると思う。
そして仮にその人に勝る意識高い系×3みたいな人がいたとしても、
おそらくそこまで行ってしまえば、
その人たちはお互いに尊敬の眼差しで手を取り合うと思う。
だってなんでかって言ったら、意識高い系を超えた意識高い系は、もはやお金的に言えば数億円の価値と何ら変わりないから。
人間数億円はそんな簡単に稼げるものではないから、
そこまでの努力をその人たちはお互いに認め合うのだと思う。
そしてそもそも意識高い系、意識低い系、などという二元論的な考えにとどまってる時点で、それは本当に意識が高いとは言えないと思う。
おそらく意識高い系を超えた意識高い系は、
意識高いとか低いとか、どうでもいいという世界に入っていると思う。
ある意味こだわりがなくなるので、
その世界は自由な世界だと言える。
そしてそれは白いキャンパスのような、
何でも書き足すことのできるような心の状態なので、
常に新たな発見があるし、
常に創意工夫も生まれると思う。
意識高い系は必ず一度挫折するのだ。
もし挫折もしてない意識高い系がいるとしたら、
それは意識が高いとは言えないのだろう。
だから私たちが最も注意しなければならないのは、
"意識高い系で挫折した人間を、意志薄弱な怠け者"という素人の価値観の断定をしてはいけないということだ。
とんでもない誤解である。
今体調が悪くなっている人は、
あなたよりもずっと前を走っている。