才能を持った君へ。
おそらく真面目に真剣に生きてきて、人目を気にして自分に過度な圧力をかけてきたあなたは、どんな時でも自分を磨いてきたのだろう。
最初は周りの人がいいように君の才能に期待して、そこに努力を課したとしても、そしてその周りの人たちがついにはどこにもいなくなったとしても、あなたの中に残ったその自分を磨く性質は、ずっと人知れず稼働し続けてきたのだろう。
私はそういう自己犠牲をして自分を磨いてきたようなあなたが、その才能を輝かせる日が来ることを確信する。
私は才能なんて、いらないと思った。私が作った才能なんてちっとも役に立たなかったから。
しかし、この世の中には"できない人"が9割であることを私は後に知った。
君はそんなできない人たちに、あるいは道の先を行くできる人たちに、できるようになれと言われて生きてきたのだろう。
私はそんな君が好きだ。
誰からも顧みられず、そんな中才能を磨いてきた君が。
私は過去才能は役に立たないと言った。確かに、才能が幸福感そのものになることにはならないかもしれない。
だがしかし、それを人のために使った途端(否、ただのその才能に人が感動を受け共鳴した状態だ)、その才能は開花する。
私はその運命に出るまでの過程だったのだと、君の過去を回想する。
世の中実際蓋を開いてみると、
"できない人"が9割なのだ。
そんな中誰が見てようと見ていなくとも、研鑽を重ねてきた君は、いずれ必ず光り輝く人間となるだろう。 [2024年1月15日の記事]