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[創作]喜劇
学園一のマドンナが、ちょっと付き合ってもいいかなという男に声をかけた。
男は答える。
「いやぁ、僕はちょっと、、そんな自信ないし。てか自分に彼女がいるとか、想像できないし、、。自分に彼女..?うわぁ恥ずかしい恥ずかしい//」
なんだこいつキモイなと思って彼女は第二希望の男に声をかけた。
男は答える。
「君は哲学というものを考えたことがあるかね。うん?ないって?人間哲学があるからこそ、人生をきりひらける。哲学と人生は不可分!君にもこの素晴らしさを伝えよう!!」
危ないな、と思ってマドンナはその場を立ち去り、第三志望の男に声をかけた。
男は答える。
「見てくださいこの彼女を。この彼女は若い頃からステージに立ち、その完璧な表情管理、歌唱力、そして何よりも素晴らしい笑顔でもって私たちに生きる勇気を届けてくれるのです。見てくださいこの彼女の角度!まさに1000年に一度の美少女だ!!」
マドンナは腹が立ち、その場を立ち去った。次こそは。もうほぼどうでもいい部類に入る男に声をかけた。
男は答える。
「俺には彼女がいるんで。申し訳ございません(笑)」と、男の顔には愉悦が浮かんでいた。
全可能性として彼女に惚れ込んだのは第四志望の男であったが、流石は学園一のマドンナ、彼女がいるのに他の女性にナルシズムを向ける男の危険は見抜いていた。
彼女は言った。
「ダメだこりゃ。」