【詩】優しい唄
大戦争も、彼女の情緒が目的だったのだ
しかし人は言うそんなの綺麗事だと
私のは綺麗事ではない
彼らの言う綺麗事は
「自らが戦争に向かう精神性での言い聞かせの道徳」だ
時として1人の少女が泣く理由は
物事がうまくいかなくて泣いているのではない
この人生全体の空虚に泣いているのだよ
だから叫ぼう人間の本然を
その遥かなる鼓動を
彼女の情緒は優しさしかない
優しさしかないのだ それだけだ
そこには隔たりがなく
故に神経症もない
笑え
平和を勝ち獲った釈尊の遺伝子よ
高らかに抜ける空の飽きるまで