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【詩】ふんだんの花束で

時として一番の感動を呼ぶものは

彼には「最初」何もなかったという事実

彼の尊い生を諦めきれなかった執着と

彼の果敢な不幸という勇姿に

今では彼の側には花々が咲き誇る

それを見て私たちは共感し震え

そうして私たち主体の旅に出るのだ

この永遠の螺旋は

終わることを知らない

もし死が訪れるというのなら

その時はふんだんの花束で祝おう

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