【詩】カタルシスという螺旋
全人類が望む恋の行く先を誰が手に入れよう
罪悪感と連関したノイローゼに
それが自分の努力の証だと気づかされた時に
パッと浮き立つカタルシス
それは一瞬であり
またそして深い
誰もが望む恋の獲得は
社会不適合者のカタルシスにこそある
圧倒的に持たざる者に花開いた精神の世界は
その者に関わる者への心象に憧れを植えるだろう
憧れは"何かを見ている"ということ
彼は何かを見ている
彼女は何かを感知している
果たして彼らは何を見ているのだろう
彼らは何を知り、何を見て、"微笑"しているのだろう
雰囲気という心象として憧れた先に待つものが
そのカタルシスだ
カタルシスの連鎖、それを永遠の螺旋と言おう
その深さに到達した彼や彼女
その人間理解に賛嘆を