恵比寿映像祭
お久しぶりです。下書きにたまるだけで文字に自分の体験を起こしていたことに変わりはなかったのですが、いまいち納得のいくオチをかけずにいました。
本日は恵比寿で恵比寿映像祭コミッション・プロジェクトの方を見てまいりました。
「コミッション・プロジェクト」とは
簡単にいえば優秀作品に選ばれたアーティストの作品を展示するってことですね。
今回は金仁淑(キム インスク)さん、荒木悠(あらき ゆう)さんのに作品が展示されていました。
それぞれの作品は恵比寿映像祭2024のテーマである「月へ行く30の方法」と絡み合わせたものとなっていました。
人類の大きな夢である宇宙への探検、追及。
その中で一番近い宇宙である「月」へ行く方法。
ドキドキワクワクアドベンチャーだね。
私も月までバカンスしたい!
なんなら火星を打ち落としたい。爆発させたい。
どちらの作品も私の好みで私の中で刺さるものがありました…。
どちらに共通すること、といえば「食事」だと思います。
荒木悠さんの作品は「皿の裏側」といいます。
と、ひたすらテーブルの上で地名のついたメニューを食べることで東から西へとアメリカ国土を横断していくのです。
食べっぷりも、ひたすらにポテトとハンバーガーばかり出るのも、苦しそうな顔も、終盤で出てくるバーガー四個乗ったお皿をほかの友達に代わりに食べてもらうのもとても面白かったです。
そして、金仁淑さんの作品では「家族の拡張」について取り扱った対話の映像がメインの作品であった。
家族の拡張?とは何だろうか。
美容師の方は「時間を共に暮らす」ことを家族ととらえていたりしていた。
人間が二人以上そこにいればもうそれは自分以外の人生が絡み合っていくものだと、この作品を通してなるほど、、となった。
その中で特に面白いとなったのが
「食口(しっく)」という言葉である。どうやらある宗教とも関係のある言葉らしい。
韓国語で「同じ釜の飯を食べる」という意味らしくそこから派生して
宗教下では「兄弟姉妹、家族」という意味らしい。
おなじ釜の飯を食べることは、おなじ体の中に入れるものを共有するということだから「家族」なのである
なるほど。たしかに親ペンギンは食べ物を口に入れて口移しでひな鳥に与えますもんね。
やっぱり、食べることは素晴らしいことなんだなと、食べることも作ることも好きな私は思わず感動してしまいました。
食べることは生きるガソリンだと好きな人は言う、
幸福度が低い人は食べることが一番幸せだから太っているとある人は言う、
わたしはもし私の幸福度が低かろうが食べることは最大の楽しみだと思っている。だから誰かにあたたかい食卓を手向けたいし、食卓を囲んでいたい。
一緒に命をいただくその瞬間を共有していたい。
ひとりで食べる孤食なんかよりも誰かと一緒に幸せでいたい!
わたしから食べる幸せを取り除くことはできない!これは絶対だ。
と、とてもとてもそりゃぁ私のかすかすスポンジ頭じゃ足りない言葉でこの私のなかの造詣の深さを語りたいです。ほんとに。
作品を見た後、入場客の感想が付箋でたくさん重ねてあり、壁にもちらほら張られていた。
メッセージ性、デザイン性のあるものや、電話番号が書かれているものもたくさんあり、個性と人々の考え、個人の性格、人間らしさなどを感じれた。
その付箋で重なったいっぱいのテーブル、いくつかが重ねて壁に貼ってある様子が数年前に見た「最高に素晴らしいこと」のあるシーンを思い出した。
私も思いを書き起こしたい、その時思ったイメージを重ねていきたい。
そう思い、今日から日記代わりに何もない私の部屋の壁に付箋を貼りまくることにする。たくさんの付箋でいっぱいになるのが楽しみだ。
その日は念願のキャロットケーキと新宿タイムスのコーヒーを飲めたのでとても幸せでした。
大念願の香水も無事に購入できた。
こういう日がずっと続いていてほしい。
まぁ、幸せは気づいてないだけで意外と足元に転がってるんですよ。
クリシェだけど。
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