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体温であったまる冬(エッセイ)

入浴剤を入れてのお風呂。
透明だったお湯が入浴剤で黄色い色に染まり、ほんのり香る柚子の匂い。

冬になると湯船につかるという事が、いかに有り難い事なのかと身に沁みて思い、温かさを噛み締めてしまう。

入浴剤のおかげで、お風呂から出てパジャマを着て防寒していれば、体はお風呂から上がってもポッカポカ。

けれど、そんなポッカポカもずっと続く訳では無いから、お風呂に入ってスキンケアをして髪の毛を乾かしたら、割とすぐに布団の中に入る。

冷たっ、と思う布団の中でも、お風呂上がりのポッカポカの体を入れれば、じんわりと温かくなってくる。

時には、暑くて布団をめくる時も。

けれど、少し経てば、また寒くなって冷えてくるから「寒くなった」って言いながら布団をまたかぶる。

そうすれば、また温かくなってくる。

足元は少し寒いけど、厚手の靴下を履いて寝て水虫が発症してしまった私にとって(今は治っている)靴下を履いて寝る事は恐怖でしかない(笑)

厚手の毛布をかけているのも、ぬくぬくしてくれる温かい布団の味方。

自分の体温を存分に使い、布団が温まってくる。

人の体温は温かい。

でも、冷えたら冷たい。

お風呂上がりの私はポッカポカ。

私の体温が布団へと移り、混ざっていく。

そして、眠くなって、おやすみなさい。


そんな、冬の夜。




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