きっと、切磋琢磨をしてきたのだろうな。(エッセイ)
今年も観戦してきました。
高校野球、地元の地方大会。
この観戦してきた試合からシード校が
登場してくる試合になり、強い学校が登場してくる。
そんな観戦してきた試合で、私は尊いー
と思う場面に出くわした。中継だけでは分からない、生で観戦するからこその尊いポイントである。
強豪校の学校の先発は、エースナンバーの選手ではなく、背番号10番の選手。
この10番の選手の子は、一年生秋のときは背番号1をつけていた子。今のエースナンバーの子は二年生秋からエースナンバーを付けている子。
強豪校の学校の攻撃になった時、
先発していた10番の子がこの回の攻撃のラストバッターになり、スリーアウト!チェンジで自分のベンチに戻ってきた。
また直ぐに準備してマウンドに戻らなければならない。そんな時、エースナンバーの子と他の控え選手の子達がヘルメットを受け取ったりバットを受け取ったり、水分を持ってきたり、グローブを持ってきたりと準備の手伝いをしてきた。
そんな時だ。
エースナンバーの子が10番の子の顔の汗をタオルで優しくゴシゴシと拭いていた。
それを運良く見た私…。
……………………、え?何?
尊いんですがっ!!??
地元のテレビ取材の時でも言っていたけれど、二人は一年生の時から今日までず
っと、ライバルであり、戦友であり、切磋琢磨をしてきた同士らしい。
そんな二人だからこそほどよい距離にいながら仲良しなのかもしれないと勝手に思っていた。そんな二人のさっきの場面を運良く目撃した私はたまらず心の中で
うーんやっぱり尊いっ!!
たまらないっ!
と、何度も呪文のように唱えていた。
我ながらちょっとやばいのではないのかと今綴って思っている。
そんな二人の居る強豪校は5回コールドゲームを決め、次の試合へと駒を進めた。
まだまだ甲子園までには長い道のりがあるけれど、進んで行け、あゆんでゆけ、
二人で見つめる、皆で見つめる、あの近くて遠い、憧れと夢の場所へと駆け上がって行け!
ここから私はエールを送る。