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思い出したこと(エッセイ)
★センシティブな言葉が出てきます。
自衛をお願いいたします。
アマゾンプライムで『フェンス』というドラマを見た。
2023年にWOWOWで放送された作品。
「アンナチュラル」や「MIU404」、最近では映画「ラストマイル」「海に眠るダイアモンド」の脚本家『野木亜紀子』さんオリジナル作品だ。
沖縄日本復帰50周年を迎えた年にドラマ制作となった今作品は、沖縄を舞台に性被害、米国の基地問題など、沖縄が、日本が抱えている課題がわかりやすく描かれている。
何となく見始めたのに、どんどんどんどんのめり込んでいく。
主演の松岡茉優さんはじめ、出演している演者さんがとても良い。
オブラートに包まれず、時に直球に発せられる言葉にはドキッとする。
そんな「フェンス」を見ながら思い出したのは、私が高校生の頃に行った沖縄への修学旅行。
修学旅行だから、殆どは遊びだ。
けれど、移動するタクシーの中で見たのは、家の屋根近くを飛ぶ米軍の航空機だった。
私が沖縄への修学旅行へ行った頃、米軍の空港機「オスプレイ」の事がニュースで放送されていた時期で、修学旅行を過ごしながらの関心事の1つでもあった。
「近いね」
「大きい」
なんて会話を同じ班の友達と話していたし、タクシーの運転手の人も「こんなに近くを飛んでいるんだよ」と話してくれた。
高校を卒業してから暫く経つが、この時見た光景は今でも結構鮮明に覚えていて、沖縄での米軍の航空機のニュースを見る度にこの時の記憶が顔をのぞかせる。
ドラマ『フェンス』は、全5話だ。
短いっ。短過ぎる。
ワンクールで見たかった。…そんな風に思う程、私はこのドラマの事が好きになった。
ドラマを通して改めて沖縄という土地の勉強をしたし、登場人物達1人、1人の物語を見守っている感覚にもなった。
そして、世代間での考えを否定せず、尊重する姿も素敵だった。
5話の中に、沢山の要素が詰まっている。
そして、物語の最後の驚き。
けれど、この驚きにこそ、国など関係なく人としての危うさも感じた。
出会えて、見ようと思った自分へ
よくやりました。私、出会えて良かったです。