現代っ子は流れに身を任せない
朝から美容院に行ってパーマをかけにいった。もう3年くらい通っているお店で同じ人に切ってもらっている。
最近は開店前にお店に入れてもらって誰もいない中でやってもらえるようになった。
美容院ではあまりスマホをいじらない。自分が変わっていく様をぼーっと見ていたりする。パーマはこれで10回程度はかけているけど、毎回出来が少しずつ違う。今回は、最近までしっかりとストレートの髪だったので、前髪はあんまりパーマがかからなかったなという感じ。
満足をして外に出る。パーマ液に浸されている間(何の変化もわからない時間)に読んだ今月のPopeyeはフリマ特集だったので、久々に大井競馬場に行こうか迷う。すでに時間が正午前だったこともあって、駅に歩きながら断念。フリマの勝負は朝の時間だ。午後は売れ行きの良い出店者はみんな帰ってしまっている。
せっかくと思い、フリマは無理だけど、無人古着屋に行こうと電車で日吉へ。大体フリマに行って見るものは古着なので、代案として丁度良い。
日吉は滅多に行かない駅で、前に来た時と変わったのか変わっていないのかよくわからなかった。町の雰囲気はいつ来ても変わらない。駅前の商店街を歩く。近くに学校がいくつかあるので、学生も多かったりする。ご飯屋さんもラーメン屋や個人レストランなど賑わいがある。
古着屋へ向かうためには駅前の商店街を抜けて、住宅街を抜ける必要がある。住宅街に差し掛かる手前は何本か分かれ道になっていて、似た道が多いので思い出せなかった。とりあえずでその内の1つの道を進んだのだが、どうも前に来た時と景色が違うような気がした。
いつもならスマホを見て、道を確認して引き返すのだけど、今日は頼らずに歩いてみようと確証がない道をまっすぐ進んでみることにした。
丁度聴いていた歌がPUNPEEなどが手掛けるWheels。吉田沙良のパートに
流れるままにさ
って歌詞があって、久々にそれを感じている。
やることやることがタイムアタックのようになっていてそれを全部捨ててしまうことは気持ちがよかった。
いざ歩くと大体道は間違えていた。歩くと知らないものを沢山みかける。この壁がすべてその人の家のものと信じられないくらい大きなお屋敷があったりした。小さな祠もあるし、夏休みの中の誰の気配もない学校も。
子供の頃歩く道は何だが新鮮だった。子供時代に戻ったようだった。
歩き続けて30分して暑さに耐えきれずで現代人に戻った。道を見るとうまい具合に元の道に戻っていた。
文章も遠回りしてしまったけど、お店には昔のサッカー選手のシールがあった。古着はリサイクル品みたいなものだった。
諦めて帰った。
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